【コスパ最強】おすすめCPU50選

コスパ最強CPU

自作パソコンにしても購入するにしてもコストパフォーマンスの高いCPUを知っていれば、それだけ自分の求める性能に見合ったパソコンを低価格で手に入れる事ができる。

今回はCPUの総合的な能力を示すPASSMARKを価格で割った値をコスパと定義して、コスパの高いCPUを上位から紹介していく。

ゲーム用やアプリの起動は3DMarkやCinebenchのSingleスレッドのベンチマークが能力を見るのにより適しているなどの特徴があるため、PASSMARK以外のベンチマークにも注意を向けて総合的に判断しよう。

また、より多くのCPUを探したい場合はCPU性能比較表を参考にして欲しい。このページではコスパパフォーマンスが高いCPUを厳選して紹介する。ランキング表の見方やベンチマークの意味に関しては下記を参照して欲しい。

PassMarkと3DMark、Cinebenchについて+

PassMarkは重い計算処理を回す、動画のレンダリングを行うなど、CPUが様々な使われ方をされた場合の総合的な性能を評価している。この値が高いほどCPUが絶対的に高速であるといえる。

3DMarkはゲーミングPC用のベンチマークで、複数のテスト項目がある。そのうち3DMark FireStrikde PhysicsはGPUの性能に影響されず、純粋にCPUの能力を計測するテストとなる。主にゲーム用としてパソコンを使う場合には3DMarkが参考になる。

Cinebenchは3D動画編集などクリエイティブな作業におけるパフォーマンスとして主に参考にされる値である。レンダリングという光の反射等を計算して最終的な一枚絵を作り出す時の性能を評価している。

スコアは毎年新規のCPUが出るたびに少しずつ上がるが、スコア自体が何を意味するかというものではない。新旧世代の製品や、シリーズ違いの相対比較に用いるのが良い

本サイトではPassMarkの定番のCPUとそのスコアを抽出し、3DMarkのFire Strike Physics Score、Cinebenchの値も抽出できるものについては抽出している。ソースは下記となる。

ベンチマークの参照ページ
  • PassMark - CPU Popularity・・・メジャーCPUの総合性能評価。定番以外はトップページから参照
  • 3DMark - BEST PROCESSORS (Fire Strike Physics Score)・・・ゲーム用途での性能評価、シングルスレッドの性能、コア、スレッド数当のバランスがゲームのソフトウェアに上手くマッチすることでパフォーマンスが高くなる
  • Cinebench R23 (Multi-Core)・・・独MAXSON社が提供する有名ベンチマーク、シネベンチ。動画処理系や複数アプリの実行に強いマルチスレッド性能を計測
  • Cinebench R23 (Single-Core)・・・シネベンチのシングルスレッド性能計測、ゲームやアプリケーションの起動などはこちらが大きく影響。ただ、バックグランドの処理がデータ計測に与える影響も大きく、データの信頼性はやや欠ける
  • CPU型番の読み方、末尾の意味一覧+

    リストにより性能を比較する前に、前提条件としての型番の読み方を抑えておこう。

    例としてIntel Core i9 10900Kのi9はCPUのシリーズ、10900の最初の10は世代、後ろの900はマイナーバージョンを表す。世代番号が大きいほど最新のモデルで、マイナーバージョンが大きいほど高性能である。

    同様にAMD Ryzen 9 5950Xの最初の9はシリーズ、5950の5が世代、950がマイナーバージョンである。お尻のKやXは種別を表し、Intel、AMDでそれぞれ下記を意味する。

    Intel CPUの末尾文字
  • アルファベット無し・・・通常版
  • X・・・オーバークロックに対応、Kと同じだが、Intelの最高峰CPUを冠した文字
  • K・・・オーバークロックに対応
  • F・・・CPU内臓グラフィック(iGPU)無効、グラフィックボードを搭載しないと描画できない。デスクトップ向け
  • H・・・ハイパフォーマンス、ゲーミングノートに主に使われる
  • P・・・第12世代で初登場、ノート用でハイパフォーマンスと低消費電力を両立させた万能タイプ
  • G・・・内蔵グラフィック強化版・Adobeなどの動画像編集やゲームで有利
  • T・・・低消費電力版、ノートパソコンや小型デスクトップに使われる、スペック高め
  • U・・・15Wウルトラ低消費電力版、事務作業に最適でバッテリー寿命も長い
  • Y・・・5Wの超低消費電力版。パワーは弱い、ライトユーザ向け
  • M・・・モバイル向け、第5世代以降使われていない
  • Q・・・クアッドコア(現在は使われていない)
  • AMD CPUの末尾文字
  • アルファベット無し・・・通常版
  • X・・・AMDの最高峰CPUを冠した文字、Intelと同様
  • G・・・GPU内臓(AMDのCPUはG以外だとグラフィックボードが必須)
  • H・・・ノート用ハイパフォーマンス、ゲーミングノートに主に使われる。
  • U・・・低消費電力版、Intelと同様
  • E・・・低消費電力版
  • CPU性能比較表の読み方。注意・注目点+

    この比較表では、CPU名、PassMark、TDP、コア数、スレッド数等の項目が載っているが、それぞれについて注意点を簡単に掲載しておく。表を見て比較する時の参考として欲しい。

    CPU性能比較表の読み方。注意・注目点
  • PassMark・・・絶対的な評価基準、高いほど総合的に優秀。
  • 3DMark・・・PCゲーム用スコア、CPUのテストであるFire Strike Physics Scoreを掲載。高いほどゲームに向き、フレームレートが出やすい。
  • Cinebench・・・動画像処理に必要なCPUの能力を図るテスト、マルチスレッド性能とシングルスレッド性能を計測。シングルスレッドは高いほどゲームやアプリの起動などに効く。
  • TDP・・・熱設計電力を表し、消費電力の目安。単位はW。ノート向けは概ね50W以下で探せば良い。
  • コア数・・・CPUの演算ユニットの数、多いほど同時複数の処理を得意とする。
  • スレッド数・・・パソコンから見える仮想的なコア数。1コアあたり2スレッドのケースが多いが2コア2スレッドには能力で劣る。
  • 最大周波数・・・パソコンの速度の基準の一つ、5GHzは1秒間に5億回の計算命令を発行できるタイミングを持つ。命令の効率にも依存するため一概には言えないが、一般的に高いほど単一で重い処理を高速にこなす事ができる。
  • 価格・・・単位はドル、アメリカでの参考販売価格。日本だとおおよそ120程度を掛けた値となる。輸入価格が上乗せされやや割高な感がある。
  • コスパ・・・PassMarkの値を価格で割った値。数字が大きいほどコスパが高い。まあ参考程度に。
  • 検索/フィルタリング方法の例・詳細+

    ヘッダー部分をクリックすることでソートが行える。また、CPU名称はカンマ区切りをすることでor条件で調べられ、各スコアはレンジ(-)や不等号でフィルタリングすることができる。

    フィルター方法の例(該当するフォームへ入力)
  • i5-10,i5-9,i5-8・・・第10世代と第9世代と第8世代のCore i5を比較
  • Ryzen 7 3,i7-9・・・第3世代Ryzen7と第9世代Core i7を比較
  • core.*-11・・・第11世代のCPU。.*はワイルドカードで任意の文字列が入る
  • 1 - 20000・・・スコアが1から20000まで、-の間にはスペースが必要
  • <50・・・TDPが50W未満の省電力CPUのみフィルタ
  • >=4・・・コア数が4以上
  • >100・・・参考価格が100ドルより上
  • あなたにとって高いコスパのCPUは何か?

    CPUには大きくシングルスレッド性能とマルチスレッド性能という2つの性能指標がある。このうちシングルスレッド性能はWebサイトを閲覧する時の快適さやアプリ起動、ゲーミング性能に大きく影響する。一方でマルチスレッド性能は動画のエンコードやレンダリングといったクリエイティブなタスクや複数の重い処理を平行して行う時に大きく影響する。簡単に表にまとめる。

    シングルスレッドが有利なタスク
  • Webサイトの閲覧・・・Webサイトの言語(JavaScript)がマルチスレッド対応していない関係もあり、Webサイトの表示までの速度はシングルスレッド優位である。快適にWebサイトで買い物や動画視聴を楽しむ場合はコア数を気にしなくても良い。
  • アプリケーションの起動・・・大抵のアプリはシングルスレッド性能が高い方が立ち上がりが速い。複数のスレッドを回してアプリの立ち上げを速くするようなスキームは聞いたことがない。
  • ゲーミング・・・マルチスレッドの性能を十分に活用できていないゲームが多いため、結果としてシングルスレッド性能が高いCPUの方がベンチマークスコアが高く、動作が安定する。
  • アプリがサクサク動くのを重視したいならばシングルスレッド性能が重要となる。次にマルチスレッドが有利なタスクについて

    マルチスレッドが有利なタスク
  • 動画のエンコード・・・動画編集ソフトで最後に動画ファイルとして書き出す処理、FullHDで書き出すには遅いノート用のCPUだと15分程度の動画が30分以上掛かったりするが、マルチスレッドに強いデスクトップCPUだと5分程度にまで短縮ができる。
  • 3Dのレンダリング・・・リアルに描画された映像を作る時に、光や物理演算が必要となるが、その性能。マルチスレッドで高速化できる。
  • 圧縮ファイルの解凍/圧縮・・・大抵のアプリはシングルスレッド性能が高い方が立ち上がりが速い。複数のスレッドを回してアプリの立ち上げを速くするようなスキームは聞いたことがない。
  • ゲームをしながらYoutube実況・・・動画配信のリアルタイムエンコードとゲームという複数の重いタスクは複数のCPUコアに仕事を任せられるマルチスレッドが得意とするところ
  • ウイルス対策ソフトを回しながらWebブラウジング・・・ある程度負荷のかかる作業をバックグラウンドで行う時でもマルチスレッド性能に強ければ安定して動作できる。
  • よってどういったパソコンの使い方をするかによって、おすすすめのCPUは変わってくるのである。

    ランキングとしてはPASSMARKのスコア順に算出するが、PASSMARKはコア数・スレッド数が多いCPUが高い得点を出しやすい傾向にある。よってシングルスレッドが優位となる3DMarkやCineSingleといった他の指標も確認しつつ、自分がどのようにパソコンを使うのかを想像しながら最終的なCPUを決めていこう。

    使い方によってはオーバースペックとなって割に合わない場合もあるため注意しよう。例えばPASSMARKは9000点を超えるあたりからはWebブラウジングの快適さで体感として違いが分からないため、Webサイトの閲覧を主とする場合にこれ以上のCPUを求めても仕方がない。PASSMARKの目安を上げるので参考としてほしい。

    PassMarkの目安
  • 40000 - ・・・ゲームのパフォーマンスに異常にこだわる変態、プロフェッショナルなクリエイティブ用途
  • 20000 - 40000・・・ゲームで高いFPSを目指す時、クリエイティブ用途で特定処理の高速化を実現したい場合
  • 12500 - 20000・・・複数アプリでのハードなPC作業も余裕でこなせ速い。高度な3Dゲームを快適にしたい場合
  • 8000 - 12500・・・日常的なPC使いでは余裕のパフォーマンス、動画編集やゲームも快適にこなせる
  • 5500 - 8000・・・日常的なPC使いで遅いとは思わないレベル。テレワークでは最低これぐらいは欲しい
  • 3000 - 5500・・・体感的な引っかかりが気になるレベル。裏でウイルススキャンとか走ると辛い
  • 2000 - 3000・・・動画やブラウザでの引っかかりが多く、イライラさせられる。遅い
  • ~2000・・・敢えて言おう、カスであると
  • 事務やゲーム用途はIntel、クリエイティブや同時並行作業はAMD

    用途別のおすすめを問われるとクリエイティブや同時並行作業が多い人はマルチスレッド重視で、コア数が多いAMDのRyzenがおすすめでき、事務用途やゲーミングではシングルスレッド性能が相対的に高いIntelのCore iシリーズがおすすめできる。

    また、MDのデスクトップ用のCPUはGシリーズを除いてグラフィック機能が無く、グラボも同時に購入する必要がある

    グラフィック機能がないとマザーボードからの映像出力が無くなり、4画面などの複数画面出力が難しくなるところが個人的には地味に痛い。Intelも12900Fなど末尾にFが付くシリーズは別途モニタへの映像出力でグラボが必要なため注意しよう。

    コスパ最強のCPU50選

    それではCPUをコスパの上位からランキングで紹介する。基本的にデスクトップパソコンがノートパソコンに比べてコスパが高いので殆どがデスクトップ用CPUとなっている。

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    PassMark
    C_R23(M)
    C_R23(S)
    3DMark
    TDP
    コア数
    スレッド数
    最大周波数(GHz)
    価格($)
    コスパ
    1位:AMD Ryzen 5 4500
    16256
    656124.176213.9
    2位:AMD Ryzen 5 5500
    19689
    10524
    1371
    5472
    656124.296205.1
    3位:AMD Ryzen 5 1600
    12419
    6230
    900
    3194
    656123.667185.4
    4位:AMD Ryzen 5 3600
    17746
    9150
    1250
    4652
    656124.297182.9
    5位:AMD Ryzen 5 2600
    13166
    7555
    1040
    3476
    656123.976173.2
    6位:Intel Core i5-11400
    16732
    10155
    1402
    5687
    656124.499169
    7位:AMD Ryzen 7 1700
    14709
    8065
    954
    3909
    658163.791161.6
    8位:AMD Ryzen 5 4600G
    16163
    9348
    1221
    656124.2101160
    9位:AMD Ryzen 3 4100
    11148
    6548471157
    10位:AMD Ryzen 5 5600G
    20044
    11077
    1504
    5505
    656124.4129155.4
    11位:AMD Ryzen 5 5600
    21581
    11077
    1504
    5683
    656124.4140154.2
    12位:AMD Ryzen 7 5700X
    26930
    13802
    1532
    6809
    658164.6188143.2
    13位:AMD Ryzen 5 5600X
    21914
    10988
    1593
    5675
    656124.6154142.3
    14位:AMD Ryzen 5 3600XT
    18713
    9945
    1330
    4839
    956124.5132141.8
    15位:AMD Ryzen 5 PRO 4650G
    16318
    9258
    1262
    4836
    656124.2116140.7
    16位:AMD Ryzen 7 5700G
    24715
    14075
    1517
    6718
    658164.6178138.8
    17位:AMD Ryzen 7 3700X
    22534
    12355
    1294
    6073
    658164.4166135.7
    18位:AMD Ryzen 5 3600X
    18051
    9704
    1301
    4748
    956124.4137131.8
    19位:Intel Core i5-11400F
    17218
    10186
    1398
    5689
    656124.4131131.4
    20位:AMD Ryzen 7 5800X
    27850
    15228
    1619
    7666
    1058164.7213130.8
    21位:Intel Core i3-13100F
    15392
    1751
    58484.5119129.3
    22位:Intel Core i5-13600KF
    38381
    24320
    2021
    10335
    12514205.1297129.2
    23位:Intel Core i5-12600K
    27980
    17660
    1918
    8067
    12510164.9217128.9
    24位:Intel Core i5-12600KF
    27358
    17660
    1918
    8022
    12510164.9214127.8
    25位:Intel Core i5-13600
    32354
    6514205255126.9
    26位:Intel Core i5-13500T
    29421
    3514204.6232126.8
    27位:Intel Core i7-12700KF
    34737
    22812
    1939
    10132
    12512205277125.4
    28位:AMD Ryzen 9 3900X
    32522
    18165
    1302
    8638
    10512244.6260125.1
    29位:Intel Core i5-13400F
    26131
    15890
    1794
    6510164.6210124.4
    30位:Intel Core i5-12400F
    19778
    12454
    1623
    5973
    656124.4162122.1
    31位:AMD Ryzen 7 3800X
    23140
    12874
    1325
    6245
    1058164.5190121.8
    32位:AMD Ryzen 5 7600
    27742
    14540
    1868
    656125.1229121.1
    33位:AMD Ryzen 9 7900X
    52313
    29306
    2034
    12957
    17012245.6432121.1
    34位:Intel Core i3-10105F
    9074
    5737
    1168
    3298
    65484.475121
    35位:AMD Ryzen 7 2700
    15474
    8947
    1057
    4161
    658164.1128120.9
    36位:Intel Core i5-13600K
    38495
    24320
    2021
    10339
    12514205.1320120.3
    37位:Intel Core i3-10100F
    8856
    5612
    1141
    3217
    65484.375118.1
    38位:Intel Core i7-13700KF
    46707
    31062
    2126
    12704
    12516245.4397117.6
    39位:AMD Ryzen 3 3100
    11613
    5423
    1105
    3003
    65483.999117.3
    40位:AMD Ryzen 9 5900X
    39179
    21878
    1636
    10269
    10512244.8334117.3
    41位:Intel Core i3-12100
    14151
    8443
    1658
    4046
    60484.3122116
    42位:AMD Ryzen 5 7600X
    28767
    15315
    1976
    7190
    1056125.3250115.1
    43位:Intel Core i7-13700F
    42526
    24770
    2107
    6516245.2370114.9
    44位:AMD Ryzen 9 7900
    48915
    28905
    1964
    6512245.4429114
    45位:Intel Core i7-13700K
    46926
    31062
    2126
    12699
    12516245.4414113.3
    46位:Intel Core i5-10400F
    12333
    8164
    1120
    4791
    656124.3109113.1
    47位:Intel Core i3-13100
    15255
    1751
    60484.5135113
    48位:Intel Core i3-12100F
    14288
    8443
    1658
    4054
    58484.3131109.1
    49位:AMD Ryzen 7 2700X
    17616
    9971
    1071
    4813
    1058164.3164107.4
    50位:AMD Ryzen 7 7700
    35224
    19540
    1932
    658165.3329107.1

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    この記事の目次
    1. あなたにとって高いコスパのCPUは何か?
    2. 事務やゲーム用途はIntel、クリエイティブや同時並行作業はAMD
    3. コスパ最強のCPU50選
    Topic
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