Apple CPU 比較表 | MacやiPadのCPU性能を比較
Appleの縦に長い商品説明を見ると「かつてない衝撃的なパワー」、「この速さはずっと続く」、「驚異的なパワー、内蔵」といったパワーワードがずらりと並び、さらに質の悪いことにすべての製品で同じような内容のため比較ができないという問題がある。
そこで本ページではMac、iPad、iPhoneで使われるAppleのCPUを総合的な能力を計測するベンチマークであるPassMarkのスコアで比較し、使用目的に合わせた製品選びができることを目指す。
Apple CPU 性能比較表
それでは早速比較表を紹介する。PassMarkの高い順に並べているが、項目をクリックするとソートできるので名前順など自由に並び変えて特徴を分析してほしい。
なお、一般的なPassMarkの基準は次のようになる。MACはゲーム目的には向いていないため、クリエイティブ用途で参考にしてもらえばよいだろう。
CPU名称 | PassMark(M) | PassMark(S) | コア数 | スレッド数 | 最大周波数(GHz) | 発売年 |
---|---|---|---|---|---|---|
Apple M2 Ultra 24 Core | 24 | 24 | 3.5 | 2023 | ||
Apple M3 Max 16 Core | 16 | 16 | 4 | 2023 | ||
Apple M3 Max 14 Core | 14 | 14 | 4 | 2023 | ||
Apple M2 Max 12 Core | 12 | 12 | 3.7 | 2023 | ||
Apple M2 Pro 12 Core | 12 | 12 | 3.5 | 2023 | ||
Apple M3 Pro 12 Core | 12 | 12 | 4 | 2023 | ||
Apple M3 Pro 11 Core | 11 | 11 | 4 | 2023 | ||
Apple M1 Pro 10 Core | 10 | 10 | 3.2 | 2021 | ||
Apple M2 Pro 10 Core | 10 | 10 | 3.5 | 2023 | ||
Apple M3 8 Core | 8 | 8 | 4 | 2023 | ||
Apple M2 8 Core | 8 | 8 | 3.5 | 2022 | ||
Apple M1 8 Core | 8 | 8 | 3.2 | 2021 | ||
Apple A17 Pro | 6 | 6 | 3.8 | 2023 | ||
Apple A15 Bionic | 6 | 6 | 3.2 | 2021 | ||
Apple A14 Bionic | 6 | 6 | 3 | 2021 | ||
Apple A13 Bionic | 6 | 6 | 2.7 | 2021 |
Apple CPUの特徴
次に上記の表からわかる特徴を簡単にまとめていく。
Mシリーズはクリエイティビティによりコア数を選ぶ
Mシリーズは主にコア数によりM2 Ultra、M2 Pro、M2 Max、M2通常版と名前が変わる。
コアごとの性能は最大周波数の細かい違いこそあるもののほぼ同等であるためシングルコアスコアは同じシリーズではほとんど変わらない。すなわちWebブラウジングやアプリのサクサク感といった使用感にはシリーズ内では差がないといえる。
よってM2の通常版にするべきか、Proにすべきかという判断はクリエイティブな作業をどの程度快適にしたいかで決まり、例えばコア数が増えれば次のようなことを高速化することが可能である。
用途 | 説明 |
---|---|
動画編集 | テロップの自動生成、シーン切り替わりの検出など |
ビデオのトランスコード | 動画を別のフォーマットや画質に変換、Youtube動画のアップロード時など |
画像のアップスケーリングや合成 | AI学習による画像の高画質化 |
XCodeのビルド | iOSアプリをプログラミングで作成した時の成果物生成 |
まとめると動画像編集やプログラミングなどのクリエイティブな作業に対しては、高負荷な作業を伴うことが多いので、そこをいかに快適に行なえるかということがポイントとなってくる。
この辺の感覚はある程度使ってみないと分からないものであるが、結局どれがおすすめ?ということになると、仕事で使うレベルで使いこなしたいならばProを搭載すべきであるし、趣味の範囲で行ないたいならば通常版を搭載しておけばよいだろう。
Apple Aシリーズは普段使いとしてもA14以上がおすすめ
第10世代のiPadやiPhone 12などに搭載されているのがApple A14 Bionicであるが、A14はA13と比較して一気にシングルコアスコアが伸びてきている。これによりWebブラウジングやアプリ操作が体感が変わるレベルでサクサクになる。
それでかつ日常的に楽しむには十分なPassMark結果を出していることから、高負荷なことを行わない大抵のユーザにとって最善な選択肢となるであろう。