グラフィックボード(GPU)性能比較表 更新日:2019年9月16日

CPU程では無いもののグラフィックボードも多くの種類があり、また同じ型番であってもデスクトップ用のノートPC用では仕様が異なるケースも多い。

また、ベンチマークのスコアが高くとも、それが実際のゲームでどの程度のFPSが出せるのか分からない。

そこで本サイトでは定番のグラフィックボードを信頼性の高い3DMarkベンチマークから抽出し、更に70000以上のベンチマークテストを行っているGPUCHECKから各グラフィックボードのFullHD,4KにおけるFPS(Frame Rate per Second、つまり1秒間に描画できる絵の枚数)を調べ、表にしている。(同様にCPU性能比較表もあるのでCPUの場合はこちらを参照して欲しい。)

各項目のチェックポイントは以下。

グラフィックボード性能比較表での注目・注意点
  • 3DMark・・・3D MarkのうちGPUのテストであるFire Strike Graphics Scoreを掲載。高いほどゲームに向き、フレームレートが出やすい
  • FHD FPS・・・FullHD(1920x1080)解像度でプレイした時、やや重めのゲームの最高画質で出せる平均FPS、重いゲームだと高画質でその程度
  • 4K FPS・・・4K(3840x2160)解像度でプレイした時、やや重めのゲームの最高画質で出せる平均FPS、重いゲームだと高画質でその程度
  • TDP・・・熱設計電力を表し、消費電力の目安。この2倍+100W程度がPSU(電源ユニット)の推奨となる。
  • コスパ・・・3D Markの結果を価格で割った値。概ねハイエンドはコスパが悪い
  • 価格・・・単位はドル、アメリカでの参考販売価格。日本だとおおよそ120程度を掛けた値となる。輸入価格が上乗せされやや割高な感がある

次にFPSの見方は次を基準にしてほしい。

FPSの目安
  • 144FPS・・・ヌルヌル動く、60FPSを超えると対応するディスプレイが必要
  • 60FPS・・・非常に快適にプレイできる
  • 45FPS・・・それなりに快適にプレイできる
  • 30FPS・・・普通にプレイできる

最後にグラフィックボードの末尾の意味は次のような感じである。

NVIDIAグラボの末尾の意味
  • Ti・・・ Titanium(チタン)の略、最高峰を意味する金属記号としてTitaniumは度々登場。通常版より高性能
  • SUPER・・・スーパー。通常より高性能。ただしSuper < Ti
  • Max-Q・・・薄型ノート用GPU、消費電力が低い

では下記に一覧表を示す。フィルター方法としてはヘッダで並び替えができる他、GPU名称はカンマ区切りで検索対象を増やすことができる。またスコアや、価格は等号、不等号、及び5000 - 20000などのレンジ表現が利用できるので活用して欲しい。

フィルターをリセット
GPU名称 3DMark FHD FPS 4K FPS TDP 価格$ コスパ
NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti
32072
165.7
77.2
250W118727
NVIDIA GeForce RTX 2080 Super
27757
250W
NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti
27282
136
62.3
250W80733.8
NVIDIA GeForce RTX 2080
26748
145.8
65.2
215W69338.6
NVIDIA GeForce RTX 2070 Super
25799
175W
NVIDIA GeForce RTX 2080 Mobile
25695
102
45.6
150W194213.2
AMD Radeon RX 5700 XT
24581
130.6
57.2
225W39961.6
AMD Radeon VII
23995
134.4
58.9
300W66436.1
AMD Radeon RX 5700
23895
119.6
52.4
180W34968.5
NVIDIA GeForce RTX 2070
22587
128.4
56.7
215W46948.2
AMD Radeon RX Vega 64
22481
108.4
47.4
295W41953.7
NVIDIA GeForce RTX 2060 Super
22265
160W
NVIDIA GeForce GTX 1080
21538
115.8
50
180W52241.3
AMD Radeon RX Vega 56
20558
101.4
44.2
210W26976.4
NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti
19642
107.8
46.4
180W50339
NVIDIA GeForce RTX 2060
19230
115
46.6
160W34955.1
NVIDIA GeForce RTX 2070 Mobile
18847
89.8
39.7
115W172410.9
NVIDIA GeForce RTX 2080 Max-Q
18224
87.5
39.1
80W177210.3
NVIDIA GeForce GTX 980 Ti
18220
92.7
39.6
250W61929.4
NVIDIA GeForce GTX 1070
17886
98.6
41.7
150W32954.4
AMD Radeon RX 590
16509
86.9
35.4
175W21477.1
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
16272
102.4
44.1
120W27958.3
NVIDIA GeForce RTX 2070 Max-Q
16140
77
34
80W151610.6
NVIDIA GeForce GTX 1070 Mobile
15907
83.8
35.5
150W155910.2
NVIDIA GeForce RTX 2060 Mobile
14132
80.5
32.6
90W110412.8
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti Mobile
14051
71.7
30.9
60W17588
NVIDIA GeForce GTX 1070 Max-Q
13995
73.9
31.3
90W110612.7
AMD Radeon RX 580
13969
77.2
31.3
185W15192.5
NVIDIA GeForce GTX 1660
13929
90.1
38.8
120W22063.3
NVIDIA GeForce GTX 980
13789
77.8
33.1
165W24955.4
AMD Radeon RX 480
13691
65.4
29.3
150W39934.3
AMD Radeon RX 570
13074
62.8
26.3
150W123106.3
NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
12771
70.5
29.6
120W15980.3
AMD Radeon R9 390
12769
64.6
26.8
275W46527.5
NVIDIA GeForce GTX 1080 Mobile
12628
92.6
40
180W18576.8
AMD Radeon RX 470
12337
56.4
24.3
120W34236.1
NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB
12029
66.9
28.1
120W17070.8
AMD Radeon R9 290
11867
62.8
29.1
250W31038.3
NVIDIA GeForce GTX 970
11668
66.4
29.2
145W44926
NVIDIA GeForce GTX 1060 Mobile
11198
59.9
25.2
120W98711.3
NVIDIA GeForce GTX 1650 Mobile
8084
42
17.9
50W11517
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti Mobile
7701
35.1
15
50W8768.8
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti
7622
41.3
17.6
75W12959.1
NVIDIA GeForce GTX 960
7504
41.1
17.4
120W8984.3
NVIDIA GeForce GTX 1050
6421
35.5
14.7
75W12949.8
NVIDIA GeForce GTX 760
6352
39.6
16
170W32019.9
NVIDIA GeForce GTX 660
4983
150W
NVIDIA GeForce GTX 750 Ti
4482
60W
NVIDIA GeForce MX150
3191
25W
AMD Radeon Vega 8
2038
0W
AMD Radeon Vega 11
1477
0W

グラフィックボード性能比較表の歩き方

ここで読み取れること及び、その考察を記載しておく。性能比較表を見るうえでの参考にして欲しい。

モバイル向けGPUは3DMarkの値は高い割にFPSが出ていない

3DMarkの点数は高いもののFPSが冴えない理由は2つある。1つはCPUの性能がモバイルだと低い可能性が高いためである。

GPUCHECKのサイトで公表されるベンチマークは実際の使用ケースを想定したものとなっており、ノート向けGPUの場合はノート向けのCPUを使用している。

このためGPUの描画能力が如何に高くとも、CPUの演算能力による制限を受けてFPSが出ないことが考えられる。

もう一つは排熱の問題である。モバイル向けGPUは排熱が少ないもののノートは筐体が小さいために熱くなりやすく、本来のパフォーマンスが出せない場合がある。

ハイエンドのコスパは非常に悪い

10万円以上するフラッグシップモデルのコストパフォーマンスは非常に悪い。4Kでプレイしたいなど明確な目的が無い限りは手を出しづらい価格帯である。

逆にコストパフォーマンスが高いものが3万円から5万円程度のミドルレンジのもの。消費電力も低いため、電気代や、故障率の面でも恩恵を受けそうである。

AMDのRadeonは優秀

シェアとしてはNVIDIAのGeforceが上だが、AMDのRadeonがコストパフォーマンスの上では健闘している。

ゲームならNVIDIAで動画編集やマルチメディア再生ならばRadeonをが良いという話もあるが、実測値として妥当性はない。

ミドルレンジの製品を選ぶならば、GeforceではなくRadeonを選択するというのは非常に現実的な解である。

TDP 0Wは何を意味する

GPUで0Wがあるが、これはCPUにグラフィック機能が組み込まれているケースである。オンボードグラフィックとも呼ばれる(正確にはオンCPUということになるが)。グラフィックボードを積んでいる訳ではない。

Geforceはワットパフォーマンスが優秀

比較表には項目として出していないが、1Wあたりどれぐらいの能力を引き出せるのか?すなわち、どれぐらい電力を効率良く利用できているかという基準ではGeforceがAMDのグラフィックボードに比べ相対的に有利な場合が多いことがわかる。

電源が貧弱な場合や、パソコンケースが小さく熱に弱い場合、電気代を抑えたいと思った場合はNVIDIA製品が有利といえる。

グラフィックボード選定のポイント

比較を行っても何を搭載すべきか悩む場合は多いと思うので、いくつかのケースを考えてみる。

FullHDでゲームを快適に行いたい場合は70FPSを目安に選ぶ

このベンチマークはやや重めのゲームを対象としたFPSが目安として表示されているが、重いゲームでも60FPSを保つためにはややゆとりを持ち70FPS程度値あると快適に遊ぶことができるだろう。

また快適とは言わないまでも嗜む程度にゲームをするならば35FPS程度出ていれば良いだろう。

VR Readyは3D Markで12000点以上

VRはフレームレートや解像度が落ちると酔いの原因となるため、よりハイスペックなグラフィックボードが求められる。3D Markスコアとして最低でも12000は必要である。

安定して快適に遊ぶとなると15000以上は欲しいところ。

動きの速いゲームでは144FPSの恩恵がある

60FPSと144FPSは大差がないと思うかもしれないが、比べてみると明らかに144FPSはヌルヌルと動いている。

60FPSから144FPSに変更したときは、あれ、変わったかな?という印象だが、暫くプレイを行い60FPSに下げた途端、差に落胆することとなる。

テレビでも倍速機能と呼び、60FPSの映像を補完して120FPSや4倍速の240FPSにするということが当たり前のように行われており、フレームレートを上げることは解像度とともに映像を綺麗に見せるための常識となっている。

ちなみに動きの速い3Dゲームで高フレームレートは必要であり、格ゲーや2次元のゲームには全く必要のない機能であるため注意しよう。

トップページヘ行きパソコン購入の推薦を受ける