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Core i3 比較表 | 世代や用途ごとにCore i3の性能を比較

Core i3 比較

Core i3はIntelのCoreシリーズでは最も性能が低く、Celeronの上、Core i5の下というローからミドルエンドの性能を持ったCPUである。

メインのパソコンとして使いたいけれど、価格は極力抑えたいという理由からCore i3が選択されることが多いが、製品の発売時期による世代やデスクトップ向け、ノート向けなど用途の違いにより性能は大きく上下する。

果たして本当にCore i3で良いのか?とパソコンを検討中に悩んだなら本記事及び最後の性能比較表をチェックし、妥当であるかを良く確認して最終的にCPUを判断していこう。

Core シリーズについての概要を知りたい人はCoreシリーズ比較表へ、またAMDのCPU RyzenやCeleronなど全てのCPUとの比較は本家CPU性能比較表で確認して欲しい。

この記事の目次
  1. Core i3の用途別性能差
  2. Core i3の一般的特徴と誤解
  3. Core i3とCore i5の違いは?
  4. Intel Core i3 性能比較表

Core i3の用途別性能差

基本的にCPUは消費電力が大きいほど性能が高くなる。Core i3ではデスクトップ向けの65Wの通常版からCPUからノートの10Wを切る超消費電力版まで幅広いラインナップがされている。

その差は非常に大きく、低消費電力のCore i3のYシリーズは5世代前、すなわち5年前に発売された通常版のCore i3に敵わないというベンチマーク結果も出ている。

また、ハイエンド向けへオーバークロックという、限界を超えて動作周波数を上げる機能を持つKや、ゲーミングノート向けのHはCore i3では発売されていない。

Core i3の一般的特徴と誤解

用途別の性能が一般的に理解されておらず、Core i3は遅いからやめておいた方が良いと言われる事が多いがナンセンスである。

デスクトップ向けのCore i3は一般的な事務用途、テレビ会議、Webブラウジング等に対して十分な能力を発揮でき、高度なゲームや動画編集についてもそれなりには対応できる。

5万円程度でできるライトなゲーミングパソコンのCPUとしても採用されることも多い。

ノートパソコンはやや非力な感があり、私も事務用途では積極的には選ばないが、13世代のCore i3-1315Uなど事務作業としては十分すぎる馬力のCPUも発売されている。

Core i3とCore i5の違いは?

CPUの末尾文字が変わると性能差が大きく変わるので、違いを一概に答えることはできないが傾向としては

  • 最新世代のCore i3が1世代前のCore i5にやや劣る程度であることが多い。
  • ベンチマークのスコアを価格で割ったコストパフォーマンスではCore i5に軍配が上がることが多いがCore i3もまあまあ健闘。
  • ぐらいか。とはいっても傾向でしか語ることができないので、同世代、同用途であればCore i3よりCore i5の方が高速という結論しか出せない。基本的には性能比較表で判断すべきである。

    因みにCeleronはメインとして張るCPUではないので、Celeron <<< Core i3 < Core i5である。

    Intel Core i3 性能比較表

    それではCore i3 CPUの様々な世代、用途における性能比較表を示す。Core i5や他のCPUと比較したい場合はチェックボックスを利用して欲しい。

    ベンチマークとして総合的な能力を計測するPassMarkの総合スコアPassMark(M)とシングルスレッドの性能を測るPassMark(S)を掲載している。

    基本的にはPassMark(M)を下記目安とともに参考にすれば良いだろう。ただ、PASSMARKの値はベンチマークバージョンにより上下するため、他サイトのスコアは参考にならないので注意しておこう。

    PassMark(M)の目安
  • 40000 - ・・・ゲームのパフォーマンスに異常にこだわる変態、プロフェッショナルなクリエイティブ用途
  • 20000 - 40000・・・ゲームで高いFPSを目指す時、クリエイティブ用途で特定処理の高速化を実現したい場合
  • 12500 - 20000・・・複数アプリでのハードなPC作業も余裕でこなせ速い。高度な3Dゲームを快適にしたい場合
  • 8000 - 12500・・・日常的なPC使いでは余裕のパフォーマンス、簡単な動画編集や軽いゲームも快適にこなせる
  • 5500 - 8000・・・日常的なPC使いで遅いとは思わないレベル。テレワークでは最低これぐらいは欲しい
  • 3000 - 5500・・・体感的な引っかかりが気になるレベル。裏でウイルススキャンとか走ると辛い
  • 2000 - 3000・・・動画やブラウザでの引っかかりが多く、イライラさせられる。遅い
  • ~2000・・・敢えて言おう、カスであると
  • ※ゲームはGPU搭載が前提です。

    その他、表の項目説明等はまとめておくので必要に応じて参考にして欲しい。

    PassMarkについて+

    PassMarkは重い計算処理を回す、動画のレンダリングを行うなど、CPUが様々な使われ方をされた場合の総合的な性能を評価している。この値が高いほどCPUが総合的に高速であるといえる。

    当サイトではCPUの全てのコアを使用した総合的な性能であるPassMark(M)と一つのみを用いたPassMark(S)のスコアを併記している。Mはマルチコアの略であり、Sはシングルコアの略である。それぞれの特徴は下記の用になる。

    有利なコア具体的なタスク
    シングルコアアプリの起動、Webブラウジングのサクサク感、ゲーム
    マルチコア複数アプリの同時実行、ファイルの解凍・圧縮、動画のエンコード・デコード、AI処理、画像のレンダリング

    スコアは毎年新規のCPUが出るたびに少しずつ上がるが、スコア自体が何を意味するかというものではない。新旧世代の製品や、シリーズ違いの相対比較に用いるのが良い

    なお、ソースとしてPassMarkの値は下記を参照している。

    ベンチマークの参照ページ
  • PassMark - CPU Popularity・・・メジャーCPUの総合性能評価。定番以外はトップページから参照
  • CPU性能比較表の読み方。注意・注目点+

    この比較表では、CPU名、ベンチマークスコア、TDP、コア数、スレッド数等の項目が載っているが、それぞれについて注意点を簡単に掲載しておく。表を見て比較する時の参考として欲しい。

    CPU性能比較表の読み方。注意・注目点
  • PassMark(M)・・・絶対的な評価基準、高いほど総合的に優秀。
  • PassMark(S)・・・シングルスレッドスコア、高いほどゲームのフレームレートやアプリ起動のサクサク感に効果を発揮
  • TDP・・・熱設計電力を表し、消費電力の目安。単位はW。ノート向けは概ね50W以下で探せば良い。
  • コア数・・・CPUの演算ユニットの数、多いほど同時複数の処理を得意とする。
  • スレッド数・・・パソコンから見える仮想的なコア数。1コアあたり2スレッドのケースが多いが2コア2スレッドには能力で劣る。
  • 最大周波数・・・パソコンの速度の基準の一つ、5GHzは1秒間に5億回の計算命令を発行できるタイミングを持つ。命令の効率にも依存するため一概には言えないが、一般的に高いほど単一で重い処理を高速にこなす事ができる。
  • 価格・・・単位はドル、アメリカでの参考販売価格。日本だとおおよそ130程度を掛けた値となる。輸入価格が上乗せされやや割高な感がある。
  • 発売年・・・ベンチマークとして初めて登録された年、日本での発売日とは若干ずれる可能性はある。
  • コスパ・・・PassMarkの値を価格で割った値。数字が大きいほどコスパが高い。まあ参考程度に。
  • Intel CPU末尾文字の意味一覧+
    Intel CPUの末尾文字
  • アルファベット無し・・・通常版
  • X・・・オーバークロックに対応、Kと同じだが、Intelの最高峰CPUを冠した文字
  • K・・・オーバークロックに対応
  • F・・・CPU内臓グラフィック(iGPU)無効、グラフィックボードを搭載しないと描画できない。デスクトップ向け
  • H・・・ハイパフォーマンス、ゲーミングノートに主に使われる
  • P・・・第12世代で初登場、ノート用でハイパフォーマンスと低消費電力を両立させた万能タイプ
  • G・・・内蔵グラフィック強化版・Adobeなどの動画像編集やゲームで有利
  • V・・・Core Ultra 新第2世代から登場。グラフィックも強く、AI用プロセッサーNPUを搭載。知的処理が得意
  • T・・・低消費電力版、ノートパソコンや小型デスクトップに使われる、スペック高め
  • U・・・15Wウルトラ低消費電力版、事務作業に最適でバッテリー寿命も長い
  • Y・・・5Wの超低消費電力版。パワーは弱い、ライトユーザ向け
  • M・・・モバイル向け、第5世代以降使われていない
  • Q・・・クアッドコア(現在は使われていない)
  • 検索/フィルタリング方法の例・詳細+

    ヘッダー部分をクリックすることでソートが行える。また、CPU名称はカンマ区切りをすることでor条件で調べられ、各スコアはレンジ(-)や不等号でフィルタリングすることができる。

    フィルター方法の例(該当するフォームへ入力)
  • i5-13,i5-12,i5-11・・・第13世代と第12世代と第11世代のCore i5を比較
  • Ryzen 7 5,i7-13・・・第5世代Ryzen7と第13世代Core i7を比較
  • core.*-12・・・第12世代のCPU。.*はワイルドカードで任意の文字列が入る
  • core.*-13.*K$・・・第13世代のCPU。$は終端文字で最後がKで終わる
  • 1 - 20000・・・スコアが1から20000まで、-の間にはスペースが必要
  • <50・・・TDPが50W未満の省電力CPUのみフィルタ
  • >=4・・・コア数が4以上
  • >100・・・参考価格が100ドルより上
  • フィルター結果をコピー

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    PassMark(M)
    PassMark(S)
    TDP
    コア数
    スレッド数
    最大周波数(GHz)
    価格($)
    発売年
    コスパ
    Intel Core i3-14100F
    15293
    3863
    58484.7902024169.9
    Intel Core i3-14100
    15041
    3826
    60484.71202024125.3
    Intel Core 3 100U
    14987
    3525
    15684.72024
    Intel Core i3-13100F
    14624
    3692
    58484.5792023185.1
    Intel Core i3-12100F
    13930
    3491
    58484.3682022204.9
    Intel Core i3-12100
    13867
    3490
    60484.31222022113.7
    Intel Core i3-14100T
    13727
    3462
    69484.41342024102.4
    Intel Core i3-13100
    13437
    3740
    60484.51212023111
    Intel Core i3-13100T
    13099
    3508
    35484.2134202397.8
    Intel Core i3-12300T
    13077
    3395
    35484.2157202283.3
    Intel Core i3-1315U
    12191
    3573
    15684.5309202339.5
    Intel Core i3-1215U
    10522
    3404
    15684.42022
    Intel Core i3-N305
    9965
    2292
    15883.8309202332.2
    Intel Core i3-1305U
    8789
    3292
    15564.5309202328.4
    Intel Core i3-N300
    8655
    2043
    7883.8309202328
    Intel Core i3-1025G1
    6180
    2368
    443.62024
    Intel Core i3-1115G4
    5834
    2662
    15244.1281202020.8
    Intel Core i3-6167U
    3255
    1643
    28242.72015

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    1. Core i3の用途別性能差
    2. Core i3の一般的特徴と誤解
    3. Core i3とCore i5の違いは?
    4. Intel Core i3 性能比較表
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