ゲーミングPC(ゲームパソコン)の選び方
ゲーミングPCとは特に定義があるわけではないが、高度なグラフィックのゲームを快適に遊べるスペックを備えたパソコンである。
見た目を派手にする、マウスやキーボードをゲーム向きにする、電源を大容量にして動作を安定させるなどの改良を加えて各メーカーがゲーミングパソコンという呼称で販売しているが、根本的には普通のパソコンにグラフィックボードと呼ばれる描画専用のプロセッサーが装着されていることが違いである。
よってゲーミングと呼ばれていないパソコンにグラフィックボードを搭載して、ゲーム専用マシンとして使用しても全く問題はない。
ゲーミングPCを選ぶ上で一番の問題は、ローエンド、ミドルエンド、ハイエンドのうちどのランクのグラフィックボードを搭載するかである。これは自分がゲームをどの解像度でどれぐらいの動きの滑らかさで行うのかという基準で決まってくる。
FullHDの解像度で60FPSを実現するならば、3~5万円程度するミドルレンジのグラフィックボードを買って、Core i5のCPUを積めば、ほとんどのゲームを製品発売から5年程度は快適に遊ぶことができるので、初めて購入する人も含め、幅広いユーザにとって最適解になるのではと思う。
ただ、4K画質や144FPSを実現するにはより高度なグラフィックボードが必要となり、それに伴いCPUやメモリのボトルネックが発生する可能性も高くなる。前置きが長くなったが、本稿で自分に合う要件を明確にし、最良のゲーミングPCを選択しよう。
- 最初にゲーム体験を決定する
- 重めのゲームに耐えるゲーミングPCの購入を!
- 解像度
- FPS(フレームレート)
- FullHD + 60FPSが前提。解像度とFPSのプラスアルファを考える
- グラフィックボードを選択する
- グラフィックボードの種類
- グラフィックボードの性能
- コストパフォーマンスを考えるとミドルレンジがおすすめ
- VRをやるならGTX 1060以上
- CPUはグラフィックボードに合わせて決める
- メモリは16GB積んでおけば安全。
- SSDはロード時間短縮のために必要
- ストレージの種類別ロード時間
- ノートよりデスクトップパソコンがおすすめ
- コストパフォーマンスが悪い
- オリジナルのキーボードが使えない
- ノートと言えど持ち運びが楽な訳ではない
- VRはノートパソコンが便利な面がある
- キーボードはゲーミング専用のものを
- キーボードはそもそも付属しないケースも多い
- モニタはサイズの他に、解像度、パネル形状を選択
- 〇〇推奨モデル
- ゲーミングPC選び方のまとめ
最初にゲーム体験を決定する
まずはゲーム体験を決定づける要因であるゲームの解像度とFPSを決めて行きたい。
重めのゲームに耐えるゲーミングPCの購入を!
あなたはどのようにゲームを行いたいだろうか?少し触ってみたい程度、がっつりと楽しみたい、軽めの3Dゲームだけで良いなど様々なスタンスがあると思う。
ただ、ゲーミングPCを購入してから寿命を迎えるまでの5年ほどの間、好きなゲームが出てこないとも限らない。例えば最初軽めの3Dゲームの代表格であるドラゴンクエストをプレイするためにパソコンを購入し、その後やや重めのファイナルファンタジーやCall of Dutyをやりたくなった場合には、ローエンドのグラフィックボードでは満足なFPS(フレームレート)を出す事は難しい。
予めやりたいゲームが決まっていて、そのゲームのためだけにゲーミングPCが欲しいという場合は問題ないが、どちらかと言えば少数派であろう。よって、重めのゲームであってもそれに耐えうるゲーミングPCが望ましい。
具体的には重めのゲームで60FPSが確保できることが快適にゲームを行えるボトム要件である。
解像度
次に重要なのが、どの解像度/FPSでプレイをしたいか?である。テレビと同様ゲームの世界でも4Kは一般的なものとなってきている。4K解像度の細かな描写を体験したいかがまずポイントとなる。
FullHDで十分綺麗であるが、40インチなどの大型モニターに映像を映した場合にはドットの粗が近くでみると目立つため、4Kが画質で優位となる。事実としてテレビもおよそ40インチ以上から4Kモデルが販売されている。
PC用モニタとして27インチの4Kが発売されているが、これは流石に細かすぎてゲームをしたとしてもFullHDと4Kの区別は付かないかもしれない。このサイズの場合、FullHDと4Kの中間であるQHD(2560x1440)を検討するのもありである。
大抵の場合はゲームのみにパソコンを使うわけではないのでFullHDが一般的になるとは思うが、より高画質を目指すならば検討してみよう。
FPS(フレームレート)
次に映像の滑らかさを示す尺度であるFPS(フレームレート)を決定する必要がある。FPSは画像が1秒間に描画される枚数を表した値で(Frame Per Second)の略である。アニメが1秒間に24枚のパラパラ漫画という事を知っている人は多いと思うが、アニメは24FPSである。
ゲームの映像では60FPS出ていれば十分に滑らかだとされ、一般的なモニタも60FPS以上の映像は映し出すことはできない。ところがゲーミング専用のモニタとハイエンドなグラフィックボードを組み合わせることで、144FPSや人間の可視限界とも言われる240FPSまで出すことが可能である。
Call Of DutyのようなFirst Person Shootingのゲームやレーシングゲームでは、3Dの映像表示が目まぐるしく動き、60FPSではゴーストが発生するため、より滑らかな映像に対する需要がある。映像は見ない事には分からないが、60FPSを超えるとぬるぬる動くという表現が一番しっくりとくる。
一方で格闘ゲームでは1フレームの戦いと思いきやプロでも60FPSとそれ以上の違いを意識したことは無いと言っていた。恐らく主に固定のカメラ視点でゲームが行われるためにフレームレートがさほど必要ないのだと思われる。確かにストリートファイターに120FPSは何かしらの気持ち悪さを感じる。
FullHD + 60FPSが前提。解像度とFPSのプラスアルファを考える
まとめると、重めのゲームで60FPSを確保することがまず前提であり、それにプラスして解像度とFPSを上げていくかの選択がゲーミングPCを選ぶ時の一番の肝である。プラスアルファには専用のモニタが必要であるし、グラフィックボードもハイエンドなものにする必要がある。コストとの兼ね合いも大いに出てくるだろう。それでは次に各パーツのスペックを検討していこう。
グラフィックボードを選択する
会社で使用するパソコンには基本的にグラフィックボードは入っていないが、ゲーミングPCには必ず内臓されている。グラフィックボードは描画を専門にしたプロセッサーで、GPU(Graphic Processing Unit)とも呼ばれる。
グラフィックボードが無くとも、パソコンはCPU、あるいはパソコンの基盤であるマザーボード内にグラフィックを描画する機能を持つため、軽いゲームを低解像度で行う場合やビデオ鑑賞等に問題はない。しかしリアルタイムで高度な3Dの物理演算を行う場合には必要となる。
CPUやメモリなど、ゲームの快適さを左右するパーツは他にもあるが、最も大きい要因がグラフィックボードである。値段により描画能力が大きく変わるため、どのグラフィックボードがどれぐらいのFPSを出せるかを確認していく必要がある。
グラフィックボードの種類
まず、グラフィックボードの製品種別ついて簡単に説明しておく。パソコン用にグラフィックボードを製造している会社はNVIDIA(エヌビディア)とAMDの2社があり、NVIDIAがGeforce、AMDがRadeon(ラデオンと呼ぶ人が多い、英語発音ではレイディオン)という製品名で販売している。シェアはNVIDIAの方が高い。
より細かく言うと、これら2社はグラフィックボードのコア部分を作成しており、冷却ファン等と組み合わせて最終製品としては玄人志向やMSIといった会社が製造している。
NVIDIAの製品名はGTX 1050Ti、GTX 1060、GTX 1080、RTX 2060、RTX 2080などがあるが、これらの意味するところも解説しておく。
まず上2桁の数字がアーキテクチャーの世代を表す。下2桁は各世代の製品ごとに割り当てられる数値で、大きいほど高性能である。
アーキテクチャはおよそ2年おきに刷新されており、9、10、20と世代ごとに数値が大きくなっている。
次にGTXやRTXは特に何かの頭文字というわけではなく、抽象的な言い方をするとその製品が持つ優れた力を象徴した文字である。以前の製品ではGT、GTS、GS、SEという頭文字が使われていた。
最後にTiはTitaniumから取った文字で、ついている場合は若干性能が高い。1050 < 1050Ti < 1060といった感じである。Titaniumと付けばパソコン界では高品質を意味しているようで、パソコン電源でもTitaniumと付けば電力変換効率が最高レベルであることを意味する。
その他やや性能が上のSUPER、モバイルに特化した低消費電力のMax-Qなどがお尻につく場合もある。
グラフィックボードの性能
グラフィックボードの種類は非常に多く、同じ型番であっても上述のようにデスクトップ用、モバイル用、Tiの有無などで別れており、型番が2070ならば大丈夫と安直に言う事はできない。どのグラフィックボードでどの程度のFPSが期待できるかを解像度別に示した表があるため下記を参照して欲しい。
簡単に結果をまとめると、以下の通りである。
コストパフォーマンスを考えるとミドルレンジがおすすめ
グラフィックボードはおおよそ2万円以下がローエンド、3~4万程度がミドルエンド、5万円程度かそれ以上のものがハイエンドとして位置づけられる。
製品でいうとGeforce GTX 1050がローエンド、GTX 1660Ti/GTX 2060がミドルエンド、GTX 2070/2080がハイエンド製品である。また新アーキテクチャの製品が登場すると、次第にハイエンド製品の価格が落ちていき、ミドルエンド扱いとなる。
4Kで遊びたい人や安定して144FPSを実現してより快適な環境を求める人はハイエンドの商品がおすすめであるが、グラフィックボードだけで10万円を超えるとなると手が出しずらいかもしれない。
価格と快適性を考えた時におすすめできるものはミドルレンジの製品である。ほぼ全てのゲームを快適に遊ぶことができ、3Dベンチマーク結果をコストと比較する事で得られるコストパフォーマンスも最も高い。
より高度な演算が求められるゲームが出たとしても5年は実用に耐えてくれるだろう。
VRをやるならGTX 1060以上
VRのゲームを行うために十分なスペックを持ったグラフィックボードであることをNVIDIAが自身で保証したものにはVR Readyのロゴを張り売り出している。
NVIDIA製品のVR Ready製品のうち、最低のスペックに位置するものがGTX 1060やその一世代前のGTX 970であるため、それ以上のグラフィックボードを積めば問題が無いということである。ちなみに私はGTX 1060を使ってVRをしているが、動作にさほどの不満はない。ただこれから更に高画質化が進むので、GTX 1660 Tiあたりは備えておきたい。
CPUはグラフィックボードに合わせて決める
CPUはグラフィックボードの次に重要度が高いパーツである。ゲームにおいて、描画処理はGPUに任せるが、その他の多くはCPUが担当する。たとえば、シューティングゲームなどで弾が敵に当たったかを判定する当たり判定は、描画処理が走る度にCPUが計算しなければならない。
描画が行われる頻度でゲームの滑らかさが変わってくるが、描画回数が多いとその分CPUも多くの計算をしなければならない。そしてその計算処理が追いつけない場合はCPUがボトルネックとなり描画頻度が下がる場合もある。
すなわち高性能なグラフィックボードを搭載し、その能力を十分に発揮するためには高性能なCPUが必要になるということである。
実践的な選び方としてはローエンドならばCore i3以上、ミドルエンドならばCore i5以上、ハイエンドならばCore i7のCPUを搭載しておくと間違いはないはずである。下記のCPU性能比較表等も参考にしつつ、同ランクでコストパフォーマンスが高いCPUを選ぼう。
メモリは16GB積んでおけば安全。
GPUの描画処理にはメモリを多く消費するが、GPU自身が抱えているメモリが消費されるため、メモリースロットに挿すメモリ量は大して大きくはならない。
もちろん描画処理以外の処理では通常のメモリを使用するため、ある程度は必要だが、基本的に8GBあれば大丈夫な場合が多い。
しかし、8GBでの問題点として、ブラウザを閲覧しながらゲームをプレイするといったマルチなユースケースで若干動作がもたつく可能性はある。また、動作要件として16GB近いメモリを要求するゲームもあるにはあるため、16GBを積んでおけば安全である。
必要になった段階で8GBのメモリを1万円程度で買い増すのも良い。メモリーの増設はケースを開けてメモリスロットに挿すだけなので簡単である。
SSDはロード時間短縮のために必要
ロード時間の大きなファクターを占める要素がストレージである。種類として大きく分けると高速な順にNVMe SSD、SATA SSD、SSHD、HDDの4種類がある。NVMe SSDはPCI Express接続によりSATA SSDより高速な通信を実現する規格で、SSHDはSSDをキャッシュとして使うことでSSDとHDDの中間的役割を持たせたHDDであるが、気になる人は下記リンクを参照して欲しい。
ストレージの種類別ロード時間
ではそれぞれのストレージでどの程度のロード時間が掛かるのか?それを複数のゲームの任意のシーンで比較した動画があるため挙げておく。
動画の内容を表にまとめると次のようになる。
ゲームタイトル | NVMe SSD | SATA SSD | SSHD | HDD |
---|---|---|---|---|
Shadow of the Tomb Raider | 12.46秒 | 14.34秒 | 31.46秒 | 35.13秒 |
Far Cry 5 | 9.31秒 | 10.20秒 | 24.42秒 | 28.52秒 |
Assassin's Creed Odyssey | 27.15秒 | 29.10秒 | 50.39秒 | 52.46秒 |
The Witcher 3 | 5.34秒 | 5.34秒 | 22.25秒 | 22.34秒 |
Kingdom Come Deliverance | 5.18秒 | 5.35秒 | 6.27秒 | 16.18秒 |
Battlefield 5 | 69.25秒 | 80.29秒 | 83.09秒 | 93.33秒 |
Ghost Recon Wildlands | 11.16秒 | 12.13秒 | 22.05秒 | 28.44秒 |
GTA 5 | 30.34秒 | 41.58秒 | 51.38秒 | 56.47秒 |
Resident Evil 2 Remake | 2.37秒 | 2.51秒 | 2.51秒 | 3.06秒 |
各ゲームにより大きなバラつきがあるものの、見て分かることは、NVMe SSDとSATA SSDの差はそれほど大きくはないが、SATA SSDとSSHD及びHDDとの開きは大きいという事である。
この点からコストパフォーマンスを重視するならばSATA SSDがおすすめできる。
しかし、ロード時間が長引くことによるゲーム体験の没入感の喪失はかなり大きいものがある。誰もシーンの切り替わりでイライラしたくは無いだろう。よってややコストは高くなったとしても、よりよい体験を追求したい場合はNVMe SSDを搭載するのもありである。
一方でHDDは値段が安くともゲームをする上でおすすめはできない。SSDとHDDの両方をパソコンに搭載するケースも多いが、ゲームをインストールする場所は必ずSSDにしよう。
またゲーム1本で50GB程度あるものも多いので240GBのSSD容量だと物足りなさを感じる。最低でも480GBはあった方が良いだろう。
ノートよりデスクトップパソコンがおすすめ
好きな場所でできるノートパソコンはそのメリットが大きいが、ゲームを快適に行う上ではおすすめのできない点が複数ある。その理由を挙げていく。
コストパフォーマンスが悪い
デスクトップ版とノート版のCPU、グラフィックボードの性能を比較すると、デスクトップ版の方がコスト当たりのパフォーマンスが高い。
理由は明確で、ノートパソコンでは熱を抑える必要があるためCPU、グラフィックボードともに消費電力が低いモデルが使われるためである。
この結果、デスクトップでは10万円程度で組めるスペックが、ノートになると倍の20万円掛かるケースも多い。
オリジナルのキーボードが使えない
より快適にゲームを楽しむためには自分に合った道具を揃えていく必要がある。ところがノートだと好きなキーボードに変更することができない。また画面とキーボードの位置関係も固定されるため、姿勢の制限が加わることも快適さを損なう原因となる。
デスクトップならば、キーボードが気に入らなかった場合や酷使して故障した場合にも手軽に変更できるため融通が効く。
ノートと言えど持ち運びが楽な訳ではない
グラフィックボードを搭載するため、薄型化の実現はゲーミングPCでは難しい。重量も、軽いモデルであっても2Kgはあり、持ち運び安いとは言い難い。
さらに、消費電力が大きいためバッテリーの持ちもあまり良くない。
VRはノートパソコンが便利な面がある
最後にノートパソコンの良い点を述べる。様々な問題があるとはいえ、好きな場所でできることのメリットは大きい。よって上記のデメリットを意識した上で最終的には購入を決める必要がある。
またVRを行う場合、VRゴーグルとパソコンをHDMIなどのケーブルで繋ぐ必要があるため、デスクトップの場合はコードの長さが制限となり十分に可動域を確保できない可能性がある。
たとえばVRで自分が動くゲームを行おうとすると、幅2m、奥行き1.5mほどのスペースを確保する必要がある。しかし机の左下などにパソコン本体をおいているような場合にはコードの長さが足りなくなる。
一方でノートパソコンの場合は好きな場所にパソコンをおけるため、可動域を確保しやすく、また家の中の広いスペースを選び遊ぶことも可能である。
キーボードはゲーミング専用のものを
パソコン購入時に付属するような安いキーボードはボタンの同時押しが2つまでしかできない。具体的にはキーボード内部の配線方法によるのだが、3つ以上の同時押しができない組み合わせが存在する。
このため例えば2つのボタンを押して斜め方向に移動しながらジャンプをしたり武器を振るうという基本の動作が、キー配列によってはできない事がある。
専用のゲーミングキーボードは高価であるが、ボタンを複数同時押しをしても認識するようになっている。これをNキーロールオーバー機能と呼び、10個同時押しが可能ならば10キーロールオーバー、26個同時押しならば26キーロールオーバーと呼ばれる。
基本的に4キーロールオーバー以上が保証されていれば快適にどんなゲームであっても遊べると思われる。因みにゲーマー向けにはメカニカルスイッチの青軸が人気であったが、チームプレイの場合にはDiscordにキーボードの音が入るのはいただけないので購入には注意が必要である。
キーボードはそもそも付属しないケースも多い
専用のキーボードを持っている人が多いため、ゲーミングパソコンを購入時にはキーボードとマウスが付属しない場合が多いので注意しよう。その場合は別で購入するか、購入オプションの選択時に提携されているキーボードを選べば良い。
キーボードについてより詳しく知りたい場合は下記を参考にして欲しい。実際打ってみるのが一番良いのは確かだが、おすすめのキーボードが何となく分かるはずである。
モニタはサイズの他に、解像度、パネル形状を選択
通常のパソコンモニターは60FPSまでしか出せず、144FPSまで出力するには専用のゲーミングモニタが必要となる事は上記で説明した通りである。
また、FullHD(1920x1080)、QHD(2560x1440)、4K(3840x2160)と解像度が上がるに連れて相応のグラフィックボード求められるため、グラフィックボードの比較表などを参考にして60FPSまでの通常モニタで良いか、144FPSまで出せた方が良いのかをコストも合わせて検討する必要がある。
その他ゲーミングモニタのメリットとして入力から画面描画までの遅延が少ないことが挙げられる。それほど違いは分からないかもしれないが、シビアなタイミングが求められるゲームになると遅延が重要な問題となるケースもある。
また、より没入感を高められるモニタとして湾曲モニタがある。ゲーム以外に適するかと言われると微妙だが、ゲームにおいては没入感や視認性を高めることができるため、ゲームを中心にパソコンの購入を検討している場合にはおすすめである。
〇〇推奨モデル
ファイナルファンタジーXIV推奨パソコン、モンスターハンター推奨パソコンなど、特定のゲームを快適に遊ぶためのパソコンが推奨パソコンとして売られている。
ゲーミングパソコンで一つのゲームだけを遊ぶわけでは大抵はないはずなのであまり意識することはないが、推奨モデルのパソコンを購入すれば、そのゲームでの動作が検証されているため安心ではある。
またゲームのアイテム特典などが購入時に付くこともあるので気になる場合はチェックするとお得なこともある。
ゲーミングPC選び方のまとめ
以上、ゲーミングPCの選び方について説明した。簡単にまとめると、ゲーミングPCの選択は遊ぶ解像度とFPSを考えるところから始める。この決定によりグラフィックボードやボトルネックにならないCPUを選択する。予算が上限を超えるようであれば解像度とFPSに対して再度見直しを入れるといったプロセスを繰り返していく。
キーボードやモニタに関しては近くに店舗があれば確かめると良いが、ある程度感触をつかめているならばえいやで決めてやると良いだろう。それでは快適なゲーミング生活を!