【新品とは違う】中古パソコンの選び方 - おすすめのスペックと注意点
中古パソコンであろうと新品のパソコンであろうと、大部分の選び方は変わらないが、CPUやOS、オフィスの搭載などいくつか新品とは異なる注意点が中古パソコンにはある。
基本的なパソコンの選び方はトップページなどで確認してもらうとして、本ページでは中古パソコンのスペックで特に注意すべき点を中心に解説する。
- CPUはベンチマーク結果とその目安を活用
- WindowsはCore iの第8世代以上ならば11にアップグレードが可能
- サポート期限切れOSを使い続けて問題はないか?
- メモリは8GBとSSDは256GB、HDDは避ける
- Microsoft Officeは初期搭載すべきではない
- GPU搭載のパソコンはCPUと同様ベンチマークをチェック
- バッテリー残存量を推定する
- 中古パソコンはどこで買うべきか
CPUはベンチマーク結果とその目安を活用
CPUはパソコンの処理速度の根幹をなす重要なパーツであり、性能が低いと処理に時間が掛かったり、ローディング画面が出続けるなど悪影響が大きいため、慎重に選びたい。
パソコン用のCPUメーカーは主にIntelとAMD2社のみであり、IntelはCore iシリーズ、AMDはRyzenシリーズを展開している。
Core iシリーズはラインナップが上位のものからCore i9/i7/i5/i3、RyzenもRyzen 9/7/5/3と分かれナンバリングされているが、それ以外にも設計の新しさを表す世代の違いなどにより1000を超えるCPUが誕生している。
性能差も大きく、たとえば単にCore i5といっても、10年前のCore i5と最新のCore i5では雲泥の差があるため、特に中古パソコン選びでは各CPUの性能を正しく把握する必要がある。
そこでおすすめなのが、PassMarkというCPUの総合性能を指数化したベンチマークテストの結果を利用することである。
スコアの目安とチェックツール(PASSMARK SEARCH)を下に用意しているので、中古パソコンのスペック表などからCPUの型番情報を抜き出して性能をチェックして欲しい。2000点以下のカスなCPU搭載の中古パソコンは選ばないように気を付けたい。
より詳しくは下記のCPU比較表でも確認できる。
WindowsはCore iの第8世代以上ならば11にアップグレードが可能
Windows 11へのUpdate用件として、セキュリティやスペック上の制約を公式に設けており、それによるとCore iシリーズは第8世代以上、Ryzenシリーズならば型番が2000以上である。
例えばCore i5 8250UというCPUなら第8世代である。8000より番号が大きいか、1360P(13世代)など一周回って小さくなり、最初の2文字が10台だと10世代以上である。
ちなみに第8世代未満のCPUも動作上問題ないとしてWindows 11のパソコンを売りに出している中古パソコンもある。ただ、基本的にはサポート対象外なのでおすすめはしない。
サポート期限切れOSを使い続けて問題はないか?
Windows 10はサポート期間が2025年末頃に終了するため、Updateできるパソコンを購入すると良いが、実質的な観点ではOSのサポート期間が切れたからといって直ちにセキュリティが脆弱になるわけではない。
むしろ市場で10年近く鍛えられたOSはセキュリティ的には強固であるので、個人で使う上ではサポート期間終了後少なくとも3年は問題はない。
これについては下記の記事で詳しく解説しているので興味のある方は確認してほしい。
メモリは8GBとSSDは256GB、HDDは避ける
高度な3Dゲームや、4Kでの映像編集などを行なわないならば、基本的にメモリは8GBあれば良いだろう。4GBだとWebサイトの閲覧でも苦しい時があるので中古であっても8GBは確保したい。
またストレージはHDDではなく起動速度や故障率の観点から特にSSDをおすすめしたい。また容量は256GB程度あると安心材料である。詳しくは下記を参考にしてほしい。
Microsoft Officeは初期搭載すべきではない
大学などに行くと20年以上使っているようなパソコンを多く見るが、用途が非常に限られるため問題がないだけであり、一般的に性能面を考慮したときに寿命は10年程度である。
当然中古だと残存寿命が新品と比べ短くなるわけだが、プリインストールされたオフィス製品(OEM版)はそのパソコンにしか使えないため、寿命が短い中古パソコンに対してOEM版のマイクロソフトオフィスを入れることは割りに合わない。
そこでおすすめなのはオンラインコード版のオフィスである。
OEM板 | オンラインコード版 | パッケージ版 | Microsoft365 | |
---|---|---|---|---|
適用範囲 | 1台限り | 2台まで | 2台まで | 無制限 |
料金 | 25000円程度 | 35000円程度 | 40000円程度 | 月額1000円程度 |
備考 | 購入時のパソコン以外では使用できない | ライセンスの他パソコンへの移行が可能 | ライセンスの他パソコンへの移行が可能 | Skype月60分、クラウドストレージ1TBが無料で付随 |
オンラインコード版は2台のパソコンにインストールできる上、ライセンスの他パソコンへの移行も可能なため、実質同時に2台まで永久に使えることになる。
故障確率を考えると断然こちらを購入すべきである。また、物理的なDVDが欲しい場合はパッケージ版もあるが、数千円高くなるのでオンラインコード版がおすすめである。
なお、そもそもマイクロソフトオフィスが必要か?という疑問については下記の記事を参考にして欲しい。
GPU搭載のパソコンはCPUと同様ベンチマークをチェック
格安で中古ゲーミングパソコンを買って楽しみたいという人はGPU搭載のパソコンを購入すれば良いが、CPUと同様、GPUの性能も判断することが難しいので下記のベンチマークを確認して3Dの描画能力をチェックしておこう。
理想としては60FPS(1秒間に描かれる描画枚数)が欲しいが、標準的には30FPSが出ていれば普通に遊ぶことができる。
バッテリー残存量を推定する
バッテリー残量は非常に判断するのが難しいので、ある程度は運任せとなる。
バッテリーが長持ちするようにフル充電は避けていたわり充電を行っていたかなど使用状態に対しては知る由がないため、判断材料としては経過年数と使用感のみである。
自動車の電池保証によると凡そ8年間でMAXの70%程度が保証範囲となっているので中古パソコンもその程度と見積ろう。
見た目が判別できる写真が掲載されている場合は、特にキーボードのテカリがない状態をおすすめしたい。
テカリがあるのはタイピングが力強いか、使い込んでいるかのどちらかであるが、力強い場合はキーが効かなく確率が増すし、使い込んでいたらバッテリーの劣化が心配である。
逆に小さな傷などは本当に見た目だけのケースが多いので、傷やスレのためにB級品扱いされているようなパソコンはお買い得であるといえる。
バッテリー残量を確認など残量を計測して保証してくれている中古パソコンショップもあるのでぜひ活用したい。
中古パソコンはどこで買うべきか
最後に、購入場所についてだが、品質と価格、セキュリティリスク等を総合して考えると優良な中古パソコンショップで購入することがおすすめである。
これについては下記の記事で詳しく述べている。
また、下記ではおすすめのパソコンショップを品質と価格を考慮してランキング化しているので参考にして欲しい。