【コスパ最強】なノートパソコンはこの2つ
パソコンに本質的に期待されることはインターネットの閲覧、Officeソフトでの事務作業、動画編集、写真の管理などが快適に行えることである。
これらの基本的な機能の上に、製品の魅力を高める手段としてデザインや軽さ、バッテリーの持ちなど様々なものが存在するが、あくまで付加価値の領域であり、この付加価値に対する価格設定は割高になるのが普通である。
今回はノートパソコンの本質的な価値を圧倒的な価格競争力をもって提供してくれるコスパ最強なノートパソコンを2選する。
まあ結論から言うと、Dell Inspironか
Lenovo IdeaPadである。しかし2選するだけでは説得力に欠けるので最初にパソコン業界の構造を元に価格競争力の源泉を探り、コスパの良い推奨スペックについても述べていきたい。
ちなみにノートパソコンは20社近くのメーカーが販売しているので、コスパ最強以外のノートパソコンをお求めの方はノートパソコンおすすめメーカーランキングなどから好みのものを探してほしい。
- コスパ最強なノートパソコンは規模の経済で決まる
- ブランド力のある高シェアのメーカーは品質も高い
- ボリュームゾーンの製品がコスパ最強である
- ディスプレイサイズは13.3インチ - 15.6インチの間
- メモリ8GB、SSD 256GB
- 付加価値を削減して本質的価値を上げることでコスパを向上させる
- 販売チャネルは公式サイトが最も安い
- コスパ最強のパソコン厳選2選
- Dell Inprison
- Lenovo IdeaPad
- まとめ
コスパ最強なノートパソコンは規模の経済で決まる
まず質問として、小さい町工場のメーカーがコスパの良いパソコンを作れるだろうか?答えはNoである。
パソコンは世界中のメーカーから部品を取り寄せ、それを組み立てることで最終製品として出荷される。CPUならIntelやAMD、メモリなら東芝やサムスン、ディスプレイならLG電子といった具合である。
小さい町工場では調達力が弱く、これらのパソコンパーツを安定的に調達することはできず、また大量生産ができないため割高になる。自作したPCが店舗の完成品より高いのも同じ理由である。
大量購入によりボリュームディスカウントを効かせ、設計の共通化により人件費を浮かせ、大規模な生産施設で大量に生産し、世界中に販売網を持つメーカーがコスパ最強となり得るのである。
世界シェアの6割はLenovo、HP、Dellで占められるので、この観点から既に3社に絞られる。
ブランド力のある高シェアのメーカーは品質も高い
問題:ドン・キホーテが2万円を切る価格でノートパソコンを販売していたが、これをコスパ最強と言えるのだろうか?正解はコスパ最強ではなく安かろう悪かろうである。
市場で偶然余っている部品を安く仕入れて一定数を販売することはできても、その後のサポートにはまず期待できない。
また、安かろう悪かろうの商品なので実際に使用してみて問題が無いならば良いが、BluetoothやWifiが繋がりにくい、ヘッドホンを通して音を出せばノイズが目立つなどスペック表では判断不能な様々な問題が発生する可能性は高い。
一方で、パソコンメーカーとして定評のある企業から発売される商品は、品質のテストを体系だったプロセスに基づいてしっかりと行っているので外れがない。よって安心して購入することができる。
ドン・キホーテ以外にもAmazonで探せばGLM、CHUWI、Jumperなど粗悪品が並ぶ。これらはガジェット好きな人がおもちゃとして購入する以外に使い道は無い。
ボリュームゾーンの製品がコスパ最強である
大規模な生産設備で同一の製品を大量に作るとコストが抑えられるが、どのようなパソコンが大量生産に向いているだろうか?
たとえばディスプレイのサイズ、17インチの製品と15.6インチの製品ではどちらが価格が抑えられるだろうか?基本的には多くの人の需要にマッチする、ボリュームゾーンの製品でコスパが最も高くなる。
需要が多くあることで、大量生産することができ、店舗側も売りやすいため、在庫を抱えるリスクを低減できる。生産側、販売側双方にとってのメリットがあるのである。
そのようなボリュームゾーンがノートパソコンではどこなのかを解説する。
ディスプレイサイズは13.3インチ - 15.6インチの間
最も台数が出るのがモバイルノートの13.3インチで、次にスタンダードノートと言われる15.6インチが続く。中間としての14インチも人気が高い。
この間に入る大きさが売れ筋モデルとなるので、ボリュームゾーンの恩恵を受けたい場合はこれらのサイズから選ぶべきである。
メモリ8GB、SSD 256GB
ノートパソコンでプロが行うような本格的な動画編集や、複数のアプリケーションを開けて複雑な作業を行うということはあまりないため8GBが主流となっている。
また、SSDは256GBあれば、OSの更新やアプリケーションのダウンロードで容量が圧迫されることもなく、容量が圧迫されてきても外付けのHDDやGoogle Photoなどのクラウドサービスにデータを移すことで容量を削減できることから必要十分であると認識され、ボリュームゾーンとなっている。
まあそこまで神経質になる必要はないが、この辺のスペックでコスパの高いモデルが販売されていることが多い。
付加価値を削減して本質的価値を上げることでコスパを向上させる
規模の経済、ボリュームゾーン製品とやや類似するが、付加価値領域の機能を削減し、パソコンスペックの最も重要な要素であるCPUのランクを上げることで快適なパソコンライフを楽しむことができる。
付加価値にあたると私が考える領域は次のようなものである。
大手国内メーカーの製品の場合、カラーバリエーションや省エネ機能等でコストがかかっているがあまりに廉価版のCPUを使っているなど本末転倒なモデルも販売されている。
これは真っ先に避け、CPUに投資した方が幸せになれる可能性は高いだろう。
参考だが、CPUは下記を参考にして優劣を決めると良い。同じCore i5であっても世代(発売年)が違えば性能が大きく異なることなどが分かり、一見安いパソコンを掴まされるリスクを減らせるだろう。
販売チャネルは公式サイトが最も安い
Amazonは以前立場上の強みを活かし、販売チャネルの中で一番安い価格を保証しなければならないという不平等条約を多くの店舗と結んでいたが、独占禁止法の疑惑がかけられたことから撤廃している。
ソニーなど一部国内家電メーカーは、大手家電量販店との立場関係が弱く、公式ストアが家電量販店よりも高い価格設定となっているが、ECチャネルが大きな規模を占める海外メーカーはそのようなことはなく、基本的に公式ストアが最も安い価格設定を提示している。
直接販売した方が手数料がかからないため、値引き幅も大きくできるという理由である。
自分ならPrime DayにAmazonで買う以外は公式ストアから購入するだろう。
コスパ最強のパソコン厳選2選
以上から、コスパ最強パソコンは世界シェア上位メーカーでかつ付加価値の低いボリュームゾーンのパソコンということになる。
付加価値が低いというよりは、付加価値の代わりに本質的な価値を追求したといった方がしっくりくる。
Lenovo、HP、Dellが不動の上位3社であるが、HPはやや付加価値の高い領域で競争軸をずらす戦略を取っているため割安ではない。
ということでLenovoとDellが2強となる。その中で特にコスパが高い定番モデルを紹介する。
Dell Inprison
Dellのスタンダードパソコン Inprisonは最新世代Core i5、オフィス付で税込み8万円台で購入できる。
DellのパソコンはIntelの最新世代CPUをいち早く搭載してくることには定評がある。新しいCPUが発表されたと思ったらもう商品に搭載されている。
Webサイトでのスペック検索も分かりやすいので、自分に適したInprisonをすぐに探すことができるだろう。
Lenovo IdeaPad
LenovoのスタンダードモデルIdeaPadもDellと同様、税込み8万円でオフィス付の本格ノートパソコンを購入することができる。
360度回転できるコンバーチブルなモデルやゲームも楽しめるモデルもIdeaPadシリーズにはあり、付加価値があるためコストは高くなるが、それでも他社と比べると圧倒的な価格競争力がある。
DellのInprisonとLenovoのIdeaPadはほとんど価格差は無く、この中からその時々でお買い得なモデルを選ぶのが良いと思われる。
いずれにせよ十分な種類があるので、自分に合ったパソコンが必ず見つかるはずである。
まとめ
予算が限られている中でハイスペックなノートパソコンが欲しい人は、付加価値に惑わされずInprisonかIdeaPadを購入しよう。納期はそれなりにかかることもあるが気長に待って欲しい。