WXGAで13.3インチ以下のノートは問題ない

WXGA(1366x768)のノートパソコンにしようか?あるいはFullHD(1920x1080)にしようか迷う人は多い。

しかし、13.3インチ以下のパソコンでFullHDの解像度を試すと、大抵文字が小さすぎて読みにくい。

また、Webサイトを閲覧するのにFullHDだと横幅が広くなりすぎてかえって表示領域を殺すことにもつながっている。

よって13.3インチ以下のモバイルノートに関してはFullHDのノートパソコンを高い値段で購入するのではなくWXGAで問題ないと思っている。

かと言ってやっぱりFullHDの方が何となく良さそうと悩んでいる人もいるかもしれないので具体的に述べる。

WXGAの方がWebサイトが見やすい

まずWXGA解像度は数値の上では1366x768pxである。同様に1280x768と1280x800もWXGAとひとまとめに呼ばれている。ただ主流は1366x768であり、横と縦の比率はFullHD(1920x1080)と同様の16:9のため、この解像度を前提として話を進めていく。

WXGAとFullHDの解像度のノートパソコンでWebサイトを開いた時にどのように見えるかを試してみたところ、次のようになった。

fullHD解像度


WXGA解像度

見比べてどうであろうか?多くのWebサイトは横幅を1000px程度で定義しており、それ以上は余白となっている。

このためFullHDの画面領域の約半分は余白となってしまい、スペースが無駄となっていることが分かる。

Yahoo Japanは全画面に対してコンテンツが中央寄せとなっているが、Webサイトによっては右寄せになっており、このケースの場合は更に余白部分が目立つ結果となる。

一方でWXGAの方はどうだろうか?横解像度は足りているため全体として大きく表示されており余白が少ないことが分かる。

確かに縦の解像度が低い分、FullHDと比べるとWebサイトの下の領域が見えていないという欠点はあるものの、WXGAの方がバランスの良い見え方をしているのは間違いない。

FullHDはWXGAの解像度へ変更可能

FullHDディスプレイはWXGAの上位互換ということには注意しておこう。今の話で逆にFullHDディスプレイは避けるべきだと受け取ったひともいるかもしれない。しかしディスプレイ解像度はディスプレイ設定の画面から自由に変更することができ、より低い解像度へ落とすことが可能である。

よって、文字が小さくて読めないという場合には、解像度を落としてしまえばよいのである。より良い方法もあるが次章で述べる。

FullHDは2画面作業には便利だが文字が小さすぎる

FullHDの横解像度は一般的なWebサイトの約2倍であるため、左側で記事を読みながら、右側でその記事の用語を調べる、あるいは記事についてのレポートをまとめるといった使い方ができる。

fullHD解像度

2画面分割はWindowsの基本機能としてサポートがされており、Windowsボタンと左矢印ボタン、あるいは右矢印ボタンで簡単に分割できる。

もちろんWindow幅を小まめに調整して2画面を適当に並べることはWXGAでも可能だが、自分でマウスをちょこちょこと動かしてちょうどよい位置に2つの画面を並べる作業はそれなりに面倒である。

よってFullHDはマルチタスクに優れた解像度であるといえる。ところが問題は文字が小さすぎるのである。

13.3インチのFullHDでWebサイトを見ていると次第に疲れてくるため、結局ブラウザ全体を拡大表示して2画面表示を解除するという結果になることが多い。

FullHDだと文字がクッキリだが、画面が小さいと大差ない

FullHDで無ければドットが目立ち精細な画面は得られないという主張も多い。

確かにその通りだが、小さい画面に対してどの程度の精細さが必要かという観点では議論の余地がある。

13.3インチWXGAのDPIは24インチFullHDモニタのDPIを上回る。

画面の精細さを表す指標としてDPI(Dot Per Inch)という単位がある。

これは1辺が1インチ、すなわち2.54センチメートルにどれだけ画像を表現する点であるドットがあるかという指標である。この値が大きいほど精細である。

ところでデスクトップモニターとして24インチでFullHDは主流であるが、このDPIを計算すると91DPIである。各ドットの1辺は0.03センチといったところ。テレビは離れてみるものだが、40インチFullHDのテレビは55DPIといったところ。

一方で13.3インチのノートパソコンは118DPIある。ノートパソコンはデスクトップモニタと比べて距離が近くなりがちとはいえ、標準的なデスクトップモニタのDPIを大きく上回っており十分な画面の細かさと言える。

300DPIが人間の視覚の限界と聞いたが

人間の視覚解像度の限界は300DPIと言われている。つまり、肉眼でモニターに張り付いてドットの一つ一つを確認できる限界が300DPIである。

その限界まで近づけたたディスプレイを搭載しているのがMacのRetinaディスプレイである。

Retinaとまでは言わないまでもWXGAからFullHDへ変更し、文字サイズを同じ大きさに合わせると、確かにFullHDの方がクッキリとしている。13.3インチFullHDのDPIは165なので視認範囲内である。

FullHDのスケーリングはWXGAよりクッキリ

いくら精細でも文字が小さすぎるのでは結局画面解像度を落とすことになり、FullHDを購入するメリットは全くないのではないか?と思うかもしれない。しかしそうではなく、Windowsのディスプレイ設定には拡大縮小とレイアウトという項目がある。

拡大縮小とレイアウト

125%、150%と大まかにしか変更することができないが、この項目で拡大を行うと、精細さはそのままに、表示を拡大することができる

WXGAと、FullHDでWXGA相当の大きさまでこの拡大で調整したものでは何が異なるかというと、後者のほうがドット数が多く精細な分、文字や画像がクッキリと見える

とはいえ、コストパフォーマンスとしてどうか?

FullHDのノートパソコンはWXGAのノートパソコンと比べて確かに精細であり、スケーリングを用いると、精細さはそのままに文字やWebサイトの表示を拡大することができる。

ただ、表示領域を広くするという点では文字が小さすぎる問題からあまり役には立たないため、この精細さにどれだけコストを掛けられるかというのが選び方の焦点となる

結論としてはWXGAであっても118DPIと十分精細なためそれほどのデメリットはない

高精細じゃないと目が疲れるという主張もあるが、デスクトップのモニタやテレビの方が見ていて疲れるのだろうか?そのように感じたことは少なくとも個人的にはない。

疲れ目の原因はブルーライトや文字の大きさによることが多いので、精細さで多少クッキリと見えたところで、大差はない。

よってFullHDの方が何となくかっこいいというスペック信者な感は自分にもあるものの、WXGAモデルであるからといって作業効率が落ちるということはほぼ無いように思われる。

WXGA・FullHDそれぞれのメリットは?

最後にWXGAのFullHDを比較したときのそれぞれのメリットをまとめておく

WXGAのメリット
  • FullHDより安価
  • 13.3インチ以下だとFullHDの表示領域は活かす機会が少ないためデメリットにならない。14.1インチでも人によるが同様。
FullHDのメリット
  • 拡大表示したFullHDはWXGAよりクッキリして見え高精細
  • 人によるが14インチ以上あると表示領域を広く使う機会がある。15.6インチ以上だとFullHDの方が断然おすすめ。

WXGA vs FullHDの実際

最後に、価格の兼ね合いから、それでも迷うケースが出てくるような気がするため一般的なノートパソコンを使うユーザーの視点に立っていくつかの質問に答えていく。

FullHDとWXGAのモデルがあり、他のスペックは同じ、どちらを購入?

15インチ以上ならFullHDを選択。14.1以下ならば価格差を見てコスト差が5000円以内であればFullHDのモデルを選択。

クッキリ見えることに個人的には5000円程度の価値はあるように感じる。

ただ、誰かパソコンに詳しくない人におすすめするという場合には13.3インチ以下ならばWXGAモデルを敢えておすすめする。文字が小さくて見えにくいと文句を言われかねないので。

5000円でメモリかCPUの強化、パネルをWXGAからFullHD、何を選択?

13.3インチ以下のパソコンならば断然メモリかCPUの強化を行う。クッキリ見えることに5000円ぐらいの価値は置くもののそれは予算の範囲内でお金が余っていたらの話である。基本的にはWXGAで十分なため。

作業効率を上げるためにはパソコンがサクサク動く方に投資をした方がメリットが大きいであろう。

何だかんだでFullHDモデルの方が多いのだが?

実際の作業効率という点ではWXGAとFullHDで13.3インチ以下ならば大差ないのであるが、何故か最近はFullHDモデルだらけであり、高級モデルは基本FullHDである。

FullHDだと多少割高になるが、それ以外にデメリットは無い。欲しいモデルがFullHDであるならば受け入れる他ないだろう。