三越伊勢丹(3099)の株は買うべきか?

大手百貨店の三越伊勢丹、消費の主役がモノ消費から体験を重視するコト消費に変わり、またアマゾン等の大手通販サイトが市場を侵食し、人口が減少する中百貨店の売り上げは年々に落ちている。売り上げの拡大が望めない中三越伊勢丹の株を買うべきかという問いに関して答えることは難しいが、株主優待は依然として人気が高く使いかっても良いため悩ましい。まずは現状の財務状況を確認してみる。

三越伊勢丹ホールディングスは08年の三越と伊勢丹の経営統合により発足した会社で、日本橋の三越店は日本屈指の売上高を誇る。まずは2017年の営業利益に目を通すと、売上高が1兆2700億円に対して営業利益は200億円程度、低い営業利益で苦戦していることがわかる。有利子負債はそれほど多くなく、自己資本比率は40%台で倒産の確率は市場が低迷しても低そうではある。地方の不振をどうテコ入れしていくかが大きな課題となっているようである。ともあれ、現在価格は1100円程度で来季の一株益は25円程度、PERは44であるので利回りは100/44 = 約2.3パーセント。税金を考えると2.3 * 0.8 = 1.8パーセント程度、一方で株主優待は100株で30万円まで10%引きのカードが貰える。このカードをメルカリで売却するとすると4500円程度の利益にはなるため、優待の利回りは(4500 * 100)/110000で約4パーセントとなる。この時実質的な利回りは5.8パーセントになるためオリエンタルランドやマクドナルドの株を保有しているよりはこちらを持っていた方が良さそうである。また当サイトではサラリーマンが5%以上の利回りを目指すという名目のもと作られているのでその5.8パーセントはその方針にも十分に沿っている。

三越伊勢丹の株主優待、管理人も保有

日本企業は年々力をつけてきており、2017年は上場企業の売上高が減少に転じる中で純利益は伸ばす事ができた。そう考えると、市場が縮小している中でも体力のある大手だけに何とか利益を維持していけるのではないかと思う。営業利益が100億程度と更に薄利になったとしても、優良な株主優待があるため5パーセントのラインは何とか維持するだろうと見る。また、株主優待は300株以上で利用限度額が30万円から40万円にアップするが、300株以上で2年間以上継続して所有すると、利用限度額が2倍となり、300株だと80万円まで使えるようになる。この場合の優待利回りも3.5パーセント程度はいくためギリギリ5パーセントは確保できる。よって買うなら300株までが良い。また優待としてはかなり融通が利き、レストランでも利用できるため個人で保有しておき、ある程度使い込んだらあとは売却というような使い方もできて便利である。

結論として、積極的に買いとまでは言わないが持っていて損はない株であると言える。ただし300株までにしておくことが望ましい。