株主優待を狙った株の買い方

株主優待とはある時点で株を保有していた人に優待が与えられる制度で、優待内容は主に自社製品であったりクオカードなどの商品券などである。

有名どころではオリエンタルランドの株式を持っていたらディズニーのパスポートが、ANAやJALを持っていれば国内航空券の割引券が、ブルボンや明治ホールディングスなどのお菓子メーカーならば自社のお菓子を貰う事ができる。

ある時点とは企業によって異なるが、3月か9月の末に株を保有している場合にもらえる事が多い。配当がもらえるのとはまた別の楽しさがあり、初心者にとっては馴染みやすいので株主優待のある銘柄ばかりを狙って購入する人もいるが、資産運用を考えるならば株主優待銘柄のメリット・デメリットをわきまえた上で購入する事が重要だ。

よく利用する優待を貰うことが基本

株主優待で最もメリットを享受できる時は、自分がライフスタイルの中で優待のサービスを使用している時である。例えばイオンを利用する人は株主になる事で3%以上お買い物額からキャッシュバックされるし、三越伊勢丹で買い物するならば10%引きの買い物カードが貰える。野球観戦をするならば東京ドームの株主になればチケットがタダで貰えるし、カゴメの株主になれば毎年トマトジュースが送られてくるといった具合である。

株主優待を実施している会社は1000社以上あり、普段利用しているサービスで株主優待をしているものを探せばそれなりにあると思う。

株主優待は税金を払う必要がない

通常配当を受け取る、あるいは株を売って利益を確定した時にはその年の年末に儲けた分の20%を税金として納めなければならない。

ところが株主優待には税金はかからない。例えば3000円の商品券を貰ったとして、その貰ったうちの20%の600円を税金として納めるということはしなくても良い。

なので同じ額貰うならば配当金を貰うよりも株主優待として貰った方が税金の観点からお得ということである。

1000円の配当をもらうと200円は税金だけど、1000円分のクオカードには税金は掛からないわよ!

収益性が非常に低いものが多いので注意

一般的に株主優待を実施している企業は、株を欲しい個人投資家が多くなる影響があり、実力以上に株価が高い場合が多い。マクドナルドを例に挙げてみよう。一株あたりの株価収益率の事をPER(Price Earnings Ratio)と呼ぶが、この比率が一般的な株と比べて高い事に気づく。

今私が文章を書いている時のマクドナルドのPERは30程度であるが、これは大雑把に言うと30年間今の収益力を保ち続けたら自分の保有資産が2倍になりますよと言った意味である。オリエンタルランドに限ってはPERが50程度で、経営が安定しているとはいえ割安感は感じられない。

同業他社に比べて株主優待があるが故に株価が高くなっていると感じられる企業は、株主優待を含めてのトータルのリターンが期待できるかをしっかりと吟味した上で購入する事が望ましい。

株主優待利回りの上位ランニングを上から見ていくと、経営難に陥っている会社の割合が高いわね。。

不要な株主優待は金券ショップで裁く

金券ショップでは多くの株主優待券を扱っており、大体何でも売る事ができる。JALやANAの優待券なら3000円程度、商品券、お食事券ならば大体8割以上で買い取って貰うことができるため、本来ならば自分で消費できるに越したことは無いがそのまま期限が過ぎて紙くずになってしまうのも勿体無いため有効に活用しよう。

フリーマッケートアプリでも裁くことができるわ。楽天系のラクマは大丈夫だけどメルカリは規制が厳しくなって今はできないわ。

実践的な株主優待株の買い方

ここまでが株主優待株を買う基本であるが、もう少し深く掘り下げて考えていきたい。まず何故企業は株主優待制度を実施するのだろうか?

一つには自社製品のPRが目的としてある。株主優待が送られてくると株主は企業に対して愛着を感じ、それにより自社製品をより多く購入してくれるかもしれない、あるいは口コミで広げてくれるかもしれない。このように考えて株主優待をマーケティング戦略の一環として行うのである。

個人で株を買う時に何万株と一つの株を購入する人は少ないので、100株、あるいは最小購買単位が1000の場合は1000株持ってさえすれば株主優待がもらえる事が多い。株数に比例して優待を貰えるわけではないため、これは大量に株を購買する機関投資家にとっては非常に面白くない話である。比例して貰えたとしても例えば伊藤ハムが大量に届けば機関投資家はさすがに辞退せざるを得ない。

要するに株主優待は個人にとって非常にお得な制度なのである。買い方としては株主優待がもらえるだけの株を買い、それ以上は買わずに他のより収益性の高い株に回すのが良い。

また、有名でない株を狙う事が収益を狙う上で重要である。例えば吉野家やマクドナルドは会社名と店舗名が同じため、個人投資家の優待目当ての買いが集まりやすく株価が実力以上に割高になりやすい。

その結果これらの株の収益性は著しく落ちてしまう。一方で例えば磯丸水産という海鮮チェーンを運営する会社はどうだろうか?この会社の名前はSFPホールディングスで、店舗名と会社名が結びつかず株が吉野家やマクドナルドと比べて割安に放置されている。

このような株にこそ投資冥利があるのである。ただそうは言っても楽しみのために有名企業の株を持っていたい人も筆者含めいると思うので、遊び程度に持っても良いかもしれない。日本の上場企業数は4000程度で優待を実施している企業も相当数あるため色々と調べてみる事をお勧めする。

製品の知名度はあっても、会社自体の知名度が低い場合は割安で放置されている可能性があるのでチャンスよ!