最初は大手優良株を買え

短期的な株の売買を楽しむ、これから伸びそうな企業を調べ、大幅な株の上がりを期待して積極投資をするという事は株式投資の楽しみの一つです。ただし、基本的には大手の優良企業株を持っていることが安定的な資産運用を行うには効果的です。

中小企業は倒産リスクが高い

就職活動を行う時皆さんはどう考えて行動したでしょうか?恐らくは大手企業の方が潰れなくて安心して長く働けると思う人が多いのではないでしょうか。更に食品系やガス・電気、NTTなどはグローバル競争にも巻き込まれず公務員のようにより安心感があると思う人もいるだろう。一方で一旗あげようとしてIT系のベンチャー企業に入るような人もいるかもしれません。ベンチャー、中小を考えてみると、会社は大きくこれから成長していくと期待する一方で、潰れる心配をして長い間ここでは働けないかもと思うかもしれません。実際会社を設立して10年後も存続する確率が5%程度らしいので大手企業が安泰で中小企業が倒産のリスクが高いという事はデータとしても証明されています。大手企業が破綻危機に陥ると大々的にニュースになるため、大手企業を買うのも危険であると思いがちですが、統計的に見ると稀です。

長期で持つなら大手優良株を中心に

上記で述べた考え方は株の購入に関しても応用できます。即ち大手の優良企業は潰れにくく長期的に安定的な利益を株主に対して還元することが期待されています。一方中小の株は出遅れ感のある割安株などと雑誌などでは多く取り上げられる事が多いものの、倒産リスクが高く長期で保有するのにはリスクを伴います。大幅な値上がりが期待できる反面、その反対もあり得るのでギャンブル要素が高くなってしまいます。よって一般人が購入するならば誰もが知り潰れなさそうな大手企業でかつ、しっかりと利益を毎年あげているものを買う事が資産運用の面でも精神安定的な面でもお勧めです。余裕ができてきた場合、大手株を中心に持ち、一部を今後の成長が期待できそうなベンチャー気質な会社の株に投資を行うというのは遊びとしてやってみても良いかもしれません。しかし大手の会社もリスクをとってベンチャー投資を行っているため、大手企業の株を買ったとしてもベンチャー企業の成長によるリターンを遠回りですが受け取ることができます。

ニュースに興味が持てるようになる

副次的な効果もあります。社会人であるならば、共通の話題として経済ニュースを知っておいた方が良い場合もあるでしょう。株を持っていると、その株に関連するニュースに必然的に情報感度が高まります。その会社の次の成長戦略は何か、現在の世界的な潮流からどこに戦略投資をすべきか?円高・円安と企業業績との関連は?など政治的・経済的な周辺状況を踏まえていろいろなことに興味を持てるようになります。小規模な株を持っていたとしてもあまりメディアの露出がないと退屈に感じることもあります。よってとっかかりとしてはやはり大手の株はおすすめです。

業界は分散して持て

最後に注意を書いておきます。大手を中心に買うと言っても、例えば家電が好きだからと言って電気業界の株ばかりを買い漁る、あるいは自動車が好きだからといって自動車業界ばかりを買うなど、業界を絞って集中的に買うという事はやめておいた方が良いです。規制緩和で外資の構成を受ける、あるいは新技術の台頭で構造的な不況に陥るなどでその業界全体が苦しくなった場合、軒並みその業界全体の株価が下がってしまう事があるためです。そこである程度業界は分散させて株を持っておきましょう。例えば資源価格が上がると石油会社や総合商社は儲かるが、一方で電力系の会社は売り上げが下がるので両方共を購入してリスクヘッジをしておくと言った具合です。正直に言うとアナリストのレポートを読み経営状況をしっかりと判断できるのであればピンポイントで有力な株を一本釣りした方が良いかもしれませんが、普通のサラリーマンにできるレベルの話でもないのでお薦めはできません。