どれくらい株を買うべきか?

全資産のうち、どれだけ株を買っても良いのだろうかと悩む人は多い。株の値上がりは期待したいけれども、下がってしまうリスクが怖いのでどうしようといった具合である。毎日の株価が気になるかどうかで持つべき株の保有量が変わるため個人差はあるが、指針を述べていきたい。

余剰資産で行うのが基本

株の購入で一番あってはならない事は、株の売買が日常生活の妨げになる事である。サラリーマンの基本は勤労であり、そこに支障を来たすわけにはいかない。しかし株を買うと毎日その日の株価が気になってしまい仕事に集中できなくなってしまうということは良くある事である。買い始めはある程度仕方がない事かもしれないが、次第に意識しなくても済むようにしなければならない。このために最も重要な事は余剰資産で行うということでる。生活のために必要な資金を株に回してしまうと気になって仕方がないので、半額になってしまっても構わないと思える程度の額で行うのが良い。因みに日本人の資産のうち株の割合は20%を切る程度であるが、アメリカ人は50%程度を株で持っている。20%というのは、個人に還元される国の年金の運用や生命保険の運用なども含まれるため実際の感覚的にはほとんど銀行に預金をしている場合が大半であろう。余剰資産をどうみなすかには言及しないが、働いている人であるならば勇気も必要ではあるが50%程度は株に回して構わないと思う。ただし、老後になり生きていくための毎月の金額がわかった場合、計画通りにお金を使う必要があるためにリスクは極力抑える必要がある。よって投資に回す割合は次第に減らしていった方が良いだろう。

もう一つ注意しておきたい事は長期投資を基本とすることである。1日で売買を繰り返す事をデイトレード、2,3か月に1回繰り返す事をスイングトレードというが、スイングトレードであっても株の動きを毎日チェックしていく事になり気になってしまう。潰れないであろう優良な会社を長期で持つ事により心の平生が図れ、かつ結局は手数料も掛からずに最大の利益を手にする事ができるのである。証券会社にとってはあまり嬉しくないかもしれないが。

銀行にお金を預けるというリスク

銀行にお金を定期預金等で預けた場合には必ず元本は保証され、お金が減る心配がない。本当にそうだろうか?円そのものの価値を考えると実はそうでもないことが分かる。 まずは円安になった時の事を考えよう、円安になるとドルやユーロに交換する時の交換率が悪くて海外で買い物をするメリットが薄れるという話をする人は多いと思うが、これは円通貨の価値がドルやユーロの通貨と比較した時に下がっているということである。銀行にお金を預けていると実質的なお金の価値は目減りするという事である。しかし株を持っている場合多くの輸出企業は円安になると株価は上がる傾向にあるから目減りしたお金の価値を株価の上昇で補うことができる。また最近物の値段が上がってきたなと感じる人がいるかもしれないが、物価の上昇率も考慮しなければならない。物価が10%上昇すると、例えば100円で買えたものを110円で買わなければならず、実質的な円の価値は低下している。これも株を持ち、物価上昇分で得られた利益を還元してもらう事で相殺することができる。このように銀行にお金を預けるのでは額面は保証されるが、その額面の価値は保証されないわけではないのである、そして株を持つ事によりこのリスクを低減する事が出来るのである。こう考えると銀行に全額預けるのがいかに怖い事かが分かる。円高で株価が下がった場合は例えば、株価が下がり額面上の資産は目減りしたけれども円の価値自体は上昇したのでトータルではイーブンだなと考えておけば良い。